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本出版は1ヶ月で可能?出版にかかる期間や全体のプロセスを解説!

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本出版までの具体的な流れを解説!

本の出版を考えている人にとって、出版までの期間プロセスは気になる情報かと思います。

今回は出版にかかる期間やそのプロセスジャンルごとの違い最短でどのくらいまで出版は早くできるのかについて説明します。

参考:出版をするにあたって知っておいた方がいい用語集〜出版社社員が使う用語を片っ端から説明します

出版にかかる期間はどのくらい?1ヶ月で出版は可能か?

出版には一般的に3〜8ヵ月の期間を必要とします。(あくまでも一般的な場合です)

というのも出版には、様々な必須プロセスがあるためです。

その中でも最重要項目である原稿作成が最も時間を必要としますが、ここにどの程度の時間をかけるかによって、3ヶ月になる場合も8ヶ月になる場合もあります。

この原稿作成が平均的には1〜4ヶ月かかると言われているので、その前提で話を進めていますが、著者がコントロールしやすい範囲で言えば、ここをいかに縮めるかによって出版までの期間は短くすることが出来ます

とは言え冒頭で述べた1ヶ月での出版は、残念ながら現実的ではありません。

出版社側での準備だけでも1-2ヶ月はかかってしまうからです。

ただし、もしあなたが出版社とツーカーであり、かつ原稿が既に出来ているという場合は、出版社の協力体制次第では更に早い出版も可能になるかもしれません。

一般的な出版の流れは以下!

次に出版全体のプロセスについて解説します。

主に出版は以下の手順にて行われます。

■一般的な出版の手順:
①下準備

②企画・構成案作成

③原稿作成

④編集

⑤校正

⑥校了

⑦出版

これらの手順をひとつずつ解説します。

参考:本を出版するまでの具体的な流れ

①下準備・ヒアリング(1週間)

まずこの段階で、著者の作品制作の目的、契約内容の確認を出版社と著者の間で行います。

基本的にはこのプロセスには長い時間はかけませんが、契約書の問題もあり、多少の時間は必要です。

参考:本出版希望者必見!出版社の仕事を編集者が解説します その1

②企画・構成案作成(3週間〜1ヵ月)

書籍の執筆を行う前に、書籍出版の目的や、読者のターゲット層に合わせた本の企画など出版の指針を確定します。

また書籍の構成案も同時に練り、著者にとって原稿作成の骨子を作ります。

企画は出版社にとって非常に重要な項目です。

そのため時間をかけて出版社側が企画を行い、著者の意向と違わないような企画立案を行います。

構成案については今度著者にとって重要なプロセスです。

そのため基本は著者の意向にそって、その上で編集など出版社側の人間がアドバイスを行い軌道修正していきます。

参考:編集者に「採用したい」と思わせる出版希望者の特徴

③原稿作成(1〜4ヵ月)

編集会議で決定された指針を基に原稿を作っていきます。

当然原稿作成にかかる時間が長いのですが、編集者と著者との間で行う打ち合わせのスケジュール調整が上手くいかず、時間がかかるということもあるようです。

編集者側も複数の著者を担当しているため、膨大な仕事を抱えており、1人の著者の対応だけに全ての時間を割くわけにはいかず、なかなかトントン拍子には進まないようです。

もしも早く出版を行いたい場合は、原稿を早く作成する、編集者に協力を依頼するなどして、このプロセスを短くすることが必要です。

参考:小説の対象読者の決め方とペルソナ設定(初心者向け小説の書き方の基本とルール)

④編集(2週間〜1ヵ月)

完成した原稿を基に、書籍としての形へと仕上げていくプロセスです。

誤字脱字の確認や、内容に矛盾が発生していないかを確認し、必要ならば加筆修正が成されます。

著者側も自分で推敲を行いますが、編集者の客観的視点を加えることで、文章だけでなく内容面まで修正がなされる場合もあります。

例えば、「文中に用いられる単語の表記を統一する」ためだけに、著者側と打ち合わせを行う場合もあります。(「表記統一」と呼びます」)

また、デザイン面では、書籍のカバーなど外装デザインや、使用する用紙の質ページの大きさ文の長さ書体の確認、写真や図表の挿入の有無を決めていきます。

これらは出版社だけでなく、デザイナーや印刷所も関わってくる作業のため、編集者の仕事能力次第でスピード感は大きく変わります。(前広に確認を進めスムーズに進められる優秀な編集者の場合、トントン拍子に進みます)

なお余談ですが、編集者が著者の作成した原稿を確認し、印刷所へと持っていくことを属に入稿と言います。

参考:コスパ最強!トップ1%の成功者が行うブランディング出版・企業出版(カスタム出版)とは?各社の比較表とオススメ出版社も紹介!

⑤校正(1ヵ月)

校正とは印刷所にて出来上がった誌面と原稿の比較を行い、原稿通りに仕上がっているかを再度確認するプロセスです。

その際に用いられる誌面のことを出版用語でゲラゲラ刷りと表現します。

デジタル化に伴ってコンピューターが用いられるようになり、昭和などの旧世代と比較すると校正にかかる時間は遥かに短くなってきました。

しかし出版にあたる最後の砦となるプロセスであるため、時間をかけて何回も繰り返し校正が行われます。

参考:出版社の編集者はどういう観点から校正をしているのか?

⑥校了

校正のプロセスにて何も問題が発生しなければ、校正は終了、すなわち校了となり書店への流通が成されます。

これで出版のプロセスは完了です。

参考:なぜ94%の人が出版を諦めるのか?

ジャンルによって期間は変わるのか?

小説やライトノベル、ビジネス書など、そのジャンルによって期間は変わります

なぜなら書籍のジャンルによってページ数やデザイン、編集者や印刷所の業務内容など要素が変化するためです。

また、原稿作成の段階でインタビューを行う系の書籍の場合、原稿作成に更に時間を要してしまう場合もあります。

もちろん紹介した例は一般的な平均であり、出版社によって差異が生まれるため、必ずしもその期間が必要なわけではありません。

参考として出版に役立てて頂ければ幸いです。

参考:出版社にあなたの本を出したいと思わせる方法

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