出版後の営業・マーケティングはどうするの?
出版化を希望するなら大手がいい?
小学館、講談社、集英社……
誰でも知っているような大手出版社がある反面、「こんな名前の出版社聞いたことないな」というように、中小規模の出版社も無数に存在しています。
その数は、なんと約3,500社。
そのうちの大半の出版社が東京に拠点を置いていますが、それこそ北海道から名古屋、京都、神戸、横浜、仙台、福岡…あらゆる地方・都市に出版社があります。
例え大手の出版社であっても企画書の持ち込みに尻込みする必要は全くなく、果敢にチャレンジしていってほしいと思います。
というのも、実際に読者の目線に立ったときには「どこの出版社から出版された本か」という点は、さほど重要ではありません。
あなたは本を購入するときに、出版社の名前を気にしますか?
その出版社が大手かどうか、木にするでしょうか?
おそらく、ほとんどの人が「NO」と答えることでしょう。
出版地、出版日、出版年……そういった情報は、本を購入するかどうかの判断に重要ではありません。
むしろ、大切なのは本自体の内容、もしくは著者、ランキング、口コミでの評判。
「どんな会社でいつ出版されたか」ではなく、「本の中身」で選ぶことを重要視するのではないでしょうか。
そう考えると、「どこ出版社に企画書を持ち込むべきか」というスタート時点での問題は、出版社の規模や出版地に左右されないということは明白だと思います。
ですので、まずはどこの出版社でもいいのでとにかく出版をすることを優先すべきです。
参考:こう宣伝しろ!自費出版でベストセラーの具体的な宣伝方法7選
著書を販売していくためにどうやって営業していくか。
数多くの出版社が今日もたくさん本を出版し続けている一方で、出版社の現状として、長い間消費者の「読書離れ」に危機感が持たれています。
スマートフォンやパソコンなどで楽しめるゲームや娯楽が増えたことも原因のひとつでしょう。
消費者の財布の紐が固くなってしまった市場では、ただただ書いて、本屋に置けばいきなりベストセラー!なんてことは、夢のまた夢です。
では、どうやって販売数を延ばしていくか?
どのようなマーケティング方法があるのか?
実際のところ、出版後のマーケティングは出版社の力に拠る部分が大きいといえます。
出版年月(出版日)などの詳細の出版予定が決まり、本が出版されてしまったあとは、著者自身ができることは少ないのです。
・プレリリース情報をTwitterやSNSを利用して、少しでも情報を多く拡散していく。
・もしくは出版社と連携を取りながら書店へ営業をかける
こんなところでしょうか。
やはり大手出版社の方が有利?:
営業力、マーケティング能力でいうと、中小出版社よりも大手出版社のほうが強いのではないか?という考えに至るのも至極当然のことです。
それでも、むやみやたらに大手にはこだわらないでください。
しかし、大手・中小に限らず、各出版社の営業担当は日々自社の本を売りために、あちこちの書店を訪れ、営業をかけたりデータを集めています。
(地方書店への営業はFAXや電話で行われることが多いですが、それでも熱心な担当者は頻度は低いですが、書店に訪問してくることがあります)
相性のいい出版社から出版された本、そして熱心な営業担当者のほうがずっとあなたの本を書店に売り込んでくれます。
従って、私であれば、出版社の規模よりも、その出版社のカラーが自分の出版したい本と合っているか、営業担当者が熱心で有能かを優先して出版社を探します。