ダイヤモンド社にて心理学の専門書の執筆を依頼され、商業出版しました。
匿名で心理学専門書を出版したものの・・・
心理学に関する研究機関にいたことがきっかけでダイヤモンド社から執筆オファーを受けました。
ダイヤモンド社側には研究機関での私の立ち位置を考慮して匿名での出版をお願いしましたが、快く受け入れて下さったことが出版への決め手になりました。
ダイヤモンド社とのやりとりは主に電話でした。
扱うジャンルについてはオファーの時点で了承していましたが、どういった本にするかは何度も話し合ったうえで決定しました。
完成度の高さを考慮して出版までには2年近い時間を費やしましたが、出版してからの売れ行きはあまり良くなかったです。
やはり学問領域の出版は、実名をさらしたうえで権威性を持たせないといけないことを痛感しました。
学術書を執筆する上で大変だったことは・・・
心理学の専門書を出版したので、エビデンスには気を遣いました。
特に心理学の世界では新しい研究が次々とリリースされて、以前の研究が覆されることが多くあります。
そのため、より信頼度の高い本を出版するために、どこの研究機関からどの論文を引用するのかについては度々出版社側と議論になりました。
私には信頼していた研究機関があったので、その研究機関からリリースされる論文を信頼していましたが、出版社側はより公平性を持たせるためにこちらの意見を聞き入れて下さらないことがよくありました。
その分、出版までには多くの時間を費やしましたが、完成度の高さという意味では納得のいく本が出来上がりました。
ダイヤモンド社の感想
レスポンスが早かったことは良かったです。
おそらく当時の担当者の方は私以外にも複数の担当を持っていたはずですが、それでも私が提案したことに対しては間髪を入れずに返事を返して下さいました。
ちょっとしたことではありますが、ほったらかしにされることはなかったので信頼できる方でした。
とはいえ、電話でのやりとりが多かったことは少しストレスでした。
出版社の風習なのかわかりませんが、「メールだとそごが生まれやすいので、できるだけ電話でお願いします」という出版社側の意見には最後まで賛同できなかったです。
別に電話が嫌なわけではないですが、私にも仕事があるので電話にはすぐに出られないこともあるからです。
着信履歴が10件近くあるときはさすがに辟易としました。