本出版ガイド

本出版の方法 持ち込み商業出版 自費出版 どれくらい儲かるのか?出版社の情報から書き方までまとめました!

売り込み?スカウト?本を出版するスタートラインに立つ2つの方法論

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スタート地点に立つために、出版までこぎつける方法を知ろう。

本を出版してみたい……そう思ったときに、まず自分が「どうやって出版までこぎつけるか」を考える必要があります。

本を出版するまでの流れとして、スタートとしてはまず大きく分けて2つの方法があると言えます。

①ブログやTwitterなどで制作・発表していた文章が注目され、書籍化。

②自分から出版社に持ち込みに行き、無事に企画が通って書籍化。(もしくは投稿して書籍化)

マーケティング的な言い方をすると①がプル戦略、②がプッシュ戦略ですね。

マーケティング的観点を持っておくと、出版の上での戦略も取りやすくなるので、個人的には出版を志す人もマーケティングの基礎は学んでおいた方が良いと思います(専門的な勉強は不要ですが、知識としては持っておくべきです)。

一橋大学の教授が書いたこちらのマーケティング戦略の本が、導入としては非常にためになります。

■オススメのマーケティングの本:

それではここからは、本を出版するまでの2つのケースを解説していきます。

1. 出版社から声がかかって書籍化するケース

1つ目は、出版社からお声がけをされて、本を出版するケースです。

例えば歌手や有名作家、芸能人、政治家などはこのルートで本を書くことが多いですね。ただしご自身が有名人ではなくとも、この手段を採ることは可能です。

インターネットが発達したこの時代、自分が書いた作品をごく手軽に発表できる場所が広がりました。

例えばブログやTwitter。あなたのブログやTwitterが面白く、人気を得て、話題になれば、それを見つけた出版社の営業があなたにコンタクトを取ってスカウトし、書籍化される・・・といったことも、今の時代さほど珍しいことではありません。

実際にこのサイトの管理人2人は、このルートで出版のお声がけを頂いています。

出版社の立場で考えれば、ネット上に上がっている文章や作品を見て、完成度を把握してから出版オファーを出せるので、この方法は出版社にとっても非常にメリットのある方法です。

また、そもそも出版社からオファーが来るレベルであれば、あなたの知名度もインターネット上では高いはずですから、あなた自身のブログやTwitterで書籍の宣伝ができますので、販促という面でも出版社からすればありがたいのです。

しかしながら、この方法は非常に高いレベルのものが要求されます。この方法で成功するためには以下の要素が必要です。

・インターネット上で話題になる面白い文章を書くことができる
・コツコツとブログやツイッターを書き続けられる忍耐強さ
・ネット上であなたをフォローしている読者に対する対応
(←こういうコネクションを持っていることは販促の意味でも重要です。ちなみに管理人はこれが苦手です)

こう考えると、自分が尖った変人だとか、他の人をアジテーション出来るエッジの効いた要素を持っている人間でなければこの手段は難しいでしょう。

また、同じテーマを持っている他ブログとの相当な違い・個性を出す必要もあります。同じようなことを考えてブログを書いている人などは多いからです。

そういう意味では、上記の方法に適性がないのであれば、着実に目的を達成するために②の出版社に企画や原稿を持ち込む方法を採る方が良いかもしれません。

また、この「出版社から書籍化の話をもらう」というパターンでは、詐欺に近い形の自費出版を迫られる事例が大いにあります

また後々の記事で詳しくお話しますが、しょうもない大学生の団体なんかがそういうことをやっている事例もあります。

私のブログのメールフォームにもそう言ったメールが来たことは何度もあります。

ですので、出版社から書籍化の話を貰ったとしても、その出版社がまともか見抜く目も必要ですね。

2. 出版社に企画を売り込みにいく。もしくは賞を狙って投稿するケース

先ほども記載した通り、自分のブログに出版依頼が来るといった方法は、限られた人にしか選択できない道です。

一方でこちらの「企画書を持って出版社に自分の書きたいテーマを売り込みにいく、もしくは原稿を全て書き上げてから賞に投稿する」方法は現在デビューしているほとんどの作家が通る王道のパターンです。

ここには大きく2つのメリットがあります。

①完成してから好きなときに持ち込める
②出版社営業から文章やモチベーション管理などのアドバイスをもらえ、コネクションもできる

参考:出版社にあなたの本を出したいと思わせる方法>>

①完成してから好きなときに持ち込める:

好きなときに書きためて、文章が完成したら好きなときに出版社に持ち込むだけでいいので、時間的な自由度が高いのがこの方法のメリットです。

プル戦略を採りネットで有名になる方法では、ブログやツイッターの更新頻度が人気の一要素になります。

そして人気になることでファンの手によって拡散され、出版社の目にも留まる訳ですから、はっきり言って結構面倒臭いです・・・

②担当者から文章やモチベーション管理などのアドバイスをもらえる

一度企画を持ち込んだ場合、持ち込んだ企画書や投稿した原稿を見て、担当者から的確なアドバイスをもらえることがあります。

またこのアドバイスは文章の面白さだけではなく、売れそうなのかとか、さらにはスケジュール管理の方法やアイデアの思いつき方なんかについても及ぶこともあります。

そういう意味では、出版の専門家である人のアドバイスをもらえることは価値が大きいです。

また、もし最初に売り込みにいったテーマや企画がボツになっても、そこで心を折る必要は全くありません。

「1つ作品を書き上げた」「1つ企画書を練り上げた」というだけでも、十分力がついていますし、さらにはその時点で出版社の担当者ともコネクションができるため、今後も相談などもできる訳ですから、この方法がもっとも良い王道の方法といえるでしょう。

参考:本出版までの具体的な流れ>>

 - 出版の基礎, 出版Q&A・コラム