1冊だけの自費出版を受けてくれる出版社リスト
1冊だけで出版するのはありなのか?
「1冊だけの自費出版はありですか?」
こういった質問を受けることが時々あります。
色々聞いてみると、大抵は「自分の記念に1冊だけの本を出版してみたい」という背景からのご質問のようです。
これらのご質問をされる方々の多くは、同時に下記のような疑問も持っています。
■一冊だけの出版に関する疑問:
– 実際に1冊だけで出版される方は多いのか?
– 1冊だけ出版する私は特殊な例なのではないか?
– 1冊だけの出版依頼だと出版社が受けてくれないのではないか?
– 1冊だけの自費出版だとどれくらい費用がかかるのか?
以下では、これらの質問にお答えしていこうと思います。
①1冊だけの自費出版を受けてくれる出版社リスト
実は、自費出版を扱っている出版社であれば、1冊だけの出版は大抵扱ってくれます。
従って、まずはご自身が気に入った自費出版を扱っている出版社ににコンタクトをしてみてください。
なお、自費出版実績が多く安心出来る有名どころとしては、パレードブックスや文芸社がおすすめです。
②一冊だけの自費出版はありなのか?
ありです。何の問題もありません。
ただし、例えば編集者に校正をしてもらった場合、編集者の業務量はあなたが1冊出版しようが1,000冊出版しようが変わりません。
従って、一般的には出版部数が少なければ少ないほど1冊あたりの出版費用は高くなるということだけは留意しておくと良いと思います。
③実際に1冊だけで出版される方はどれくらいいるのか?
おそらく、「1冊だけの本を出版されようとしているあなたは特殊な例なのか?」ということを知りたいのかと思います。
実際のところ、卒業論文や自分史などのジャンルでは、1冊だけの自費出版は良く行われています。
また、出版社にヒアリングしたところ「自分のためだけに自分で書いた小説や絵本を1冊の本にしてみたい」といった需要からの1冊だけの自費出版も割と頻繁にある依頼だとのことでした。
従って、1冊だけの出版は決して特殊な事例ではありません。
1冊しか出版されていない本は市場に出回らず、そのような事例を耳にする機会がないため、珍しく感じるだけです。
④1冊だけの出版の費用はどれくらいなのか?
費用は正直出版したい本によって大きく変わりますが、1,000円から20万円くらいをイメージすると良いでしょう。
例えば、編集者の校正も入れず、パンフレットレベルのクオリティの本であれば1,000円で1冊を制作することも可能です。
しかしながら、当然校正も入っておらず、見た目も売っているレベルの本には到底及びません。
一般に書店に並んでいる文庫と同等品質の校正を想定すれば、最低10万円は下らないでしょう。
低品質のアルバイトを時給千円で雇い、5時間で読める小説を20時間で校正してたとしても2万円掛かります。
また、使う紙(コート紙など)や製本方法(ハードカバーなど)などによっても費用は大きく変わりますので、このあたりも含め「書店に並んでいるレベルのしっかりした本」を1冊だけ出版したい、ということであれば、最大20万円程度をイメージしておくと良いかもしれません。