本出版ガイド

本出版の方法 持ち込み商業出版 自費出版 どれくらい儲かるのか?出版社の情報から書き方までまとめました!

絵本の自費出版を徹底解説!具体的な流れや物語の作り方、体験談をご紹介!

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このページを見てくださったみなさんは、絵本の出版をしたいという素敵な夢があるのかと思います。

今回はそんなあなたのために、絵本の自費出版のメリットや出版の流れ、
最後には出版した人の体験談をご紹介いたします。

〜目次〜
・絵本の自費出版をするメリット・デメリット
・絵本を自費出版する手順と物語の作り方
・絵本を出版する際の注意点
・絵本のイラスト上達のコツ
・絵本を自費出版した体験談

 

絵本の自費出版をするメリット・デメリット

ではまず絵本を自費出版するメリットからご紹介します。
絵本を自費出版するメリットは大きく3つあります。

受賞歴や知名度がなくても出版できる
・内容も絵も自分の好きなように描いて出版できる
・出版社によってはイラストやデザインのノウハウを聞くこともできる

順に説明していきましょう。

「受賞歴や知名度がなくても出版できる」
まず自費出版とは著者が費用をもって出版できるサービスです。
なので商業出版のように、出版社から声がかからなくても自分のイラストを本にすることができます。

正直なところ絵本の商業出版はかなりハードルが高いといえます。
なぜなら、出版社はやはり知名度のある作家に声をかけることが多く、特に絵本はニッチな分野のため、その傾向が強くなる傾向にあるからです。

なのでどうしても自分の絵本を出版したいという思いのある方は、自費出版を選んでもいいかもしれません。
ここだけの話ですが、一度自費出版をして、その実績をもとに出版社に持ち込みをし商業出版にもっていくというやり方もあります。出版社としても本を出した実績があれば信頼できますし、その後のやりとりもスムーズになりますので心理的なハードルも下がります)

 

「内容も絵も自分の好きなように描いて出版できる」
作品の自由度が高いことも自費出版の優れたポイントです。
商業出版はどうしても出版社や編集者の都合が優先されます。
なぜなら出版社がコストを払って出版するため、変な冒険はできず無難な作品に落ちつくケースが多いからです。
自分の出したかった絵本と違う作品になって、出版社と揉めるなんてのはザラにある話です。

その点、自費出版のコストは著者持ちですので、出版社の都合はほとんど関係なく著者ファーストで出版ができます。
(もちろん残虐なものなどコンプラ的にNGなものもありますが、絵本ならとくに心配はないかと思います)

とくに絵本はイラストが大きな割合を占めるため、著者の思いが現れやすい作品です。
このイラストや内容に制限がかかるのは、あなたも困りますよね?

 

「出版社によってはイラストやデザインのノウハウを聞くこともできる」
出版社にもさまざまあり、元から出版事業を営んでいた会社もあれば、デザイン会社から派生して自費出版を営んでいる会社も存在します。

例えばパレードブックスはまさにデザイン会社が母体で、出版物のクオリティに強みを持つ会社です。
デザインに強みのある出版社には、編集者もイラスト・デザインへの知見が高い方が多いです。
すなわち絵本のイラストやデザインにまつわる重要情報を聞ける可能性が高まるということです。

そんなパレードブックスは今、無料で自費出版のノウハウが分かる資料を提供しています。

■パレードブックスから入手出来る資料:
*表紙デザイン冊子など、書店で手に取ってもらえるデザインを検討する上で役に立つ資料でした。

 

パレードブックスの資料は、自費出版の流れや費用がわかるだけでなく、
資料そのものがデザイン性に優れているためデザインの勉強にもなります。

 

書店で目を惹き、手に取って貰えなければ、どんなに内容が良い本でも読まれることはありません。

正直、無料なのが信じられないくらいのしっかりした資料ですので、
出版を検討されているのであれば是非入手しましょう。

パレートブックスの出版案内は公式サイトより無料で取り寄せ可能です。

 

自費出版にはご紹介したようなメリットがある一方でデメリットもあります。

・著者が費用を負担する
・出版社を適当に選ぶと失敗する

 

「著者が費用を負担する」

自費出版なのでその名の通り、費用は著者持ちになります。
では、実際どのくらい費用がかかるのでしょうか?
もちろんデザインやカバーなどのクオリティ、発行部数によりますが、ざっくり10万円〜100万円とみていいでしょう。

詳しい費用を知りたい方は、あとで以下の記事をご参照ください。

自費出版の費用はいくら?各社比較した費用相場と費用削減方法をご紹介!

 

「出版社を適当に選ぶと失敗する」
出版社によって、書籍や担当者のクオリティにばらつきがあるという点もデメリットです。
あまり実績のない出版社を選んでしまうと素人同然の編集、こちらの望み通りじゃない本ができるというケースもあります。
(今はもうないですが、2000年代は詐欺まがいの自費出版社もありました)

ただし、当サイトでご紹介している文芸社とパレードブックスは、
10年以上自費出版を提供してきた実績も信頼もある出版社ですのでご安心ください。

 

絵本の自費出版をする手順


自費出版のおおまかな手順は以下の通りです。

~自費出版の大まかな手順~
1.絵本の内容や構成、イラストを決定
2.絵本のサイズや部数、出版の目的を考える
3.出版社と費用の見積もり、契約
4.原稿の提出、表紙などデザインの決定
5.校正
6.印刷、製本

ただ特に時間がかかるのは「1.絵本の内容や構成を考える」部分です。
絵は描けるけど絵本の出版まで至らない人が多いのは、構成と内容を考えるステップがよくわからないからです。

なお、他のステップは出版社にコンタクトを取ればテンポ良く進みます。
もし詳しい流れが知りたい方は以下の記事をご覧ください。
本を出版するまでの全体の流れ

大まかな出版自体の流れがわかったところで、
鬼門となる絵本の作り方にフォーカスしてご紹介しましょう。

〜絵本の作り方〜
1.まずどんな物語にしたいか考える
2.登場人物(自分が描きたい絵)を考える
3.描きたい内容を文章でまとめる
4.まとめた文章をページごとに割り振る
5.割り振ったページにラフでイラストを描く
6.イラストを細かい部分まで描き上げる

 

それでは説明していきます。

「まずどんな物語にしたいか考える」
絵本とはいえ本ですから、物語の内容がなければ始まりません。

ではどう物語を考えればいいのか。
ここで筆者もよく使うオススメかつ簡単な「物語考案フォーマット」をご紹介します。

①どんな主人公が
どんな試練を乗り越えて
③どんなキャラへと成長する

例えば鬼滅の刃を例にあげて考えると

①心優しい真面目な炭焼きの男の子が
②鬼になった妹を助けるため、鬼を頭領を倒すという試練を乗り越え
③強さと優しさを兼ね備えた青年へと成長する

といったところでしょうか。
この3つの要点を抑えるだけで、物語の骨子となるポイントが明確になります。

 

ストーリーが決まればあとは話をふくらませるだけです。

とはいえ、ふくらませる方法がわからない方もいるかと思います。
そこで次に手順2の登場人物を考えてみましょう。

「登場人物(自分が描きたい絵)を考える」
主人公のまわりにいる登場人物から考えれば、おのずと発想が湧いてくるはずです。

また鬼滅の刃を例に考えてみますと、
主人公の炭治郎は心優しくつよいキャラにしたいから、ときにだらしない善逸という登場人物ならギャップがあっていい。
二人のキャラならどんなふうに試練を乗り越えるかな?主人公の妹に恋させたら面白いかな?といった感じです。

 

「描きたい内容を文章でまとめる」

物語の構成を考え、登場人物が決まったら内容を文章にまとめて、
そのまま本のページ構成を考えてみましょう。
絵本ですから小説ほどしっかり書く必要はなく、1Pに大体100~200文字程度でいいでしょう。

ページの構成が決まればあとは内容に合うイラストを描いていくだけです。
ここはあなたの腕が試され、好きな絵が描ける一番楽しいステップですよね。

ここでコツとして1Pずつこだわって完成させてから次にいくよりも、簡単なラフ画でいいので、全体感を先に掴んでしまうほうがいいでしょう。

というのも先に全体感を掴んだ方が、前のページを伏線っぽくしたりオチを意識した描き方ができるようになるからです。
こだわって1Pずつ仕上げると、後で変更したくなったときに「頑張って描いた絵を消したくない」となってしまいますよね。

 

絵本を自費出版するときの注意点

絵本を出版するときには気をつけたい点がひとつあります。
それは「イラストと物語のテイストが合っているか」と言う点です。

これは読者の目線にたって考えれば分かりやすいです。
例えば、物語は胸熱くなる王道少年漫画なのに、イラストは少女漫画みたいだったら読者はどう感じるでしょう?
はたまたほのぼのした物語が作りたいのに、イラストが北斗の拳のような世紀末だったらどうでしょう。

読者はちぐはぐに感じて読むのをやめてしまいますよね。
(稀にあえてズラして個性にする場合もありますが、一部の天才にのみ許された技です)

なので自分が描きたい絵を前提にして、
絵に合う物語は何かを考えておくと、より読者に読んでもらえる絵本が作れるでしょう。

 

絵本のイラストを描く際のコツやポイントはある?

私はイラストの専門家ではないのですが、webで漫画を書いている友人から聞いたコツをせっかくですのでご紹介します。

・描きたいものを模写しまくる
・描いたものを公開してレビューをもらう

この二つのサイクルをとにかく実行し続けることで絵の技術が飛躍的に向上するとのことです。

例えば猫を主人公にしたい場合、猫をひたすら模写する。
三毛猫、シャム猫、スコティッシュ、時にはチーターなどちょっと違う角度でも描いてみる。
そしてそれをXやインスタなどで公開し人からレビューをしてもらいます。

これを繰り返すことでリアルに近い絵が描けるようになることはもちろん、読者が自分のイラストをどう思うかのアンケートも一緒にできるので、反省点もすぐ見えてきて飛躍的に上達するそうです。

もちろんイラストが上手くなる方法は他にもあるとは思いますが、一つの意見として取り入れてみてください。

 

ここまで絵本を自費出版するために知っておくべきポイントをご紹介してきました。
最後に実際に絵本を自費出版した人の体験談をご紹介します。

絵本を自費出版した体験談

私は、20歳代から本屋で働いていたことがあります。

児童書コーナーで書店でアルバイトをしていました。

その時から、絵本を書くと決めていたのです。そして、仕事をしながら、2012年ぐらいから、何年かかけていくつか絵本を書きました。

絵本が大好きで、絵を描くことが好きなので、それを世の中に出したい、そして子どもたちに読んでもらいたいという気持ちがありました。

ただ、これをどのように世の中に発信していいのかわからない…と悩んでいました。

そんな時、自費出版という方法があることを知り、試してみることにしました。

結果的に、スタッフの皆様の親切なアドバイスなどもあり、トントン拍子にことも運び、絵本を無事出版することが出来たのです。

参考:出版社にあなたの本を出したいと思わせる方法

絵本を自費出版した際は「少ない部数」で「ネット販売」。

まずは出版社と話をつけて、そして契約を結びました。

契約については料金プランなどがたくさんありますが、私は「少ない部数での出版」かつ「インターネットのみでの販売」を選びました。

少ない部数での出版であれば初期コストはそこまで高くないですし、出版した結果本が売れればその分売り上げで儲かるからです。

また、絵本という本の特性上、店頭に置いてあって話題になってベストセラーというのはなかなか起きないからです。

実際、私の出版した本はあまり売れませんでしたが、自分の描いた絵本が作品として世の中に出されているのを見るのは感動しましたし、思い出になりました。

自費出版を「高いから・・・」と避ける人もいますが、それは売れるかどうかわからないのに「売れる!」という過剰な自信で大量に部数を刷ってしまうケースがほとんどだと思います。

にも関わらず、ネットで調べたら「沢山刷ったのに売れなくて大損した!」と出版社を非難している人が出てきました。なんとも自己中心的な人もいるもんだと思いました・・・。

絵本出版までの実際の流れとかかった時間などについて

さて、契約後は、絵本に使うデータ(絵や文章など)をメールで送信して、そのまま担当編集者とメールでやり取りをします。

このやりとりは具体的な修正ですが、これを校正作業と呼びます。

この作業を繰り返し2~3週間かけて行いました。

私の場合、編集担当の方はこちらの意向を汲み取ってくれました

基本的に自費出版はこちらがお金を払うということもあり、意向などを非常によく聞いてもらうことが出来ました。

そして、作品についても、内容にふさわしい装丁がいいと意見をしたのですが、それを準備してくださりました。

絵本の場合、他の本の形態とは違い、ページ数にも決まりがあります。

また、私の場合は、絵はボールペンとパソコンを使って絵を描いていました。

今はそういった人も多いようで、出版でもパソコンで描いた絵の絵本で問題ないということでした。

実際のサイズと同じ大きさで書く必要がありますが、塗り足しというものを設けたり、中央の綴る部分は、文字などを書かないといったようなルールがありました。

実際にやってみて、絵本を作成するというのはとても大変だと本当に思いました。

画像データの色味などを調整して、(彩度、色調補正等)を行うことも可能なのですが、細かく1ページ毎にデザインの入れ方を研究するなど、とても難しいと感じました。

絵本を出版をしてみた私が思うこと。

まずはじめに、周りにもすごいと言ってもらうことが出来たのが何よりも嬉しかったです。

あとはAmazonで本の名前を検索するとそれが出てくるのも嬉しいですね。

ニヤニヤしながら何度も見てしまいます。

今回あまり売れなかった理由はやっぱり自分の実力だと思うので、次はフィクション仕立てのものも書いてみたり、さまざまな本を書きたいとやる気が増しています。

*この本の著者さんは、その後レシピ本を自費出版しベストセラーになりました。そのエピソードはこちら

いまは、自費出版と呼ばれる出版方法がありますので、自分の趣味で本を出版する事が出来ます。その魅力はたくさんあると思います。

自費出版というのは、文字通り、出版費用を著者である自分が負担して出版する方法となるのですが、費用を負担するということもありますので、本文、装丁、デザインに至るまで、かなりのところまで自分の希望が通るというのが大きな魅力だと思います。

また、商業出版であれば、売れる見込みのない本は出版できないという厳しいところもありますが、自費なら、自分の趣味が通ることになります。

自分の書いた本を形に残したいという場合には、とてもメリットが大きいと思うので、オススメです。

さいごに

いかがでしたか?
絵本を自費出版するための知識と体験談を読んで自分が出版するイメージが湧いたのではないでしょうか。
もし少しでも出版したい思いが強くなったなら、夢への第一歩として出版社から資料を取り寄せてみることをオススメします。

出版社の資料を読むことで、出版がさらに現実味を帯びてきてワクワクすること間違いなしです。
筆者もあなたの夢の応援をできたなら何よりです。
あなたの出版がうまくいくことを願っています。

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