写真集を自費出版する簡単な方法!かかる費用は?フォトブックよりオススメの出版社があるって本当?
写真集の自費出版はどうすればいいの?
写真集の自費出版を希望する方は非常に多いです。
・趣味のカメラで撮り溜めた写真を書籍という形に残したい。
・風景写真や建物の写真、旅行の写真を多くの人に見てもらいたい。
・写真家として生計を立て活躍したい。
・グラビア写真集を出版し自分をブランディングしたい。
そんな方々のために各疑問に答えました。
■この記事でわかること:
1.写真集の自費出版とフォトブックはどっちがおすすめ?
2.写真集の自費出版にかかる費用と格安で出版する方法
3.簡単に写真集の自費出版を行う手順と失敗しないコツ
4.販売する写真集の価格設定は幾らが妥当か
5.おすすめの出版社 比較(出版社と印刷所の比較も)
6.写真集の販売方法(書店に置いてもらう方法、Kindleやブログでの集客)
7.著作権は誰にあるのか(著者、カメラマン、被写体、出版社)
8.写真をブログにUPするメリット(グラビアは特に)
なお自分で調べるのも重要ですが、苦手なことを調べて無下に時間を費やすのは勿体無いです。
すぐにプロである出版社に相談してしまう方が効率が良い場合も多いです。
当記事下部にてオススメしているパレードブックス社は、母体がデザイン会社がのため写真集の出版に最適な出版社です。
さらに各担当が懇切丁寧で出版におけるノウハウも持っているため非常に評判が良いです。
さらになんと出版資料が無料請求できますので、同封の名刺に記載があるあなたの担当者に電話をしてみる、というのもおすすめです。
■パレードブックスから無料で入手出来る資料(デザイン集付き):
パレートブックスの出版案内は公式サイトより無料で取り寄せ可能です。
デザイン集とサンプル本が付録しているので、まずは一度手に取ってみると自分の出版する本のイメージが湧き、参考になります。
それでは、早速各種情報を解説していきます。
写真集とフォトブック、自費出版ではどっちがおすすめ?
写真集を出版したい方は「写真集」と「フォトブック」のどちらが良いかで迷う方がまず多いようです。
実は実質的には写真集もフォトブックも同じもので「たくさんある写真をテーマに沿ってまとめた書籍」のことです。
その違いは、写真集は「写真をまとめた書籍全般」を指すのに対し、フォトブックは特筆して「個人向けに製作した写真集」を指す言葉です。
つまり、「写真集の自費出版」というと本格的な高品質の書籍になることが多いですが、「フォトブックの製作」というと個人向けのアルバムのようなクオリティになります。
従って、当初の「写真集とフォトブックどちらがオススメ?」という疑問に対しては、
本格的でしっかりした写真集を作りたい場合や、旅の写真集やグラビア冊子など出版向けの書籍を作りたい場合は写真集の自費出版がおすすめです。
そもそもあなたは何故写真集を作りたいと思ったのでしょうか?
・ 素晴らしいクオリティの写真集に魅せられて自分も作りたくなった
・ 写真撮影が趣味で多くの人に自分の撮った写真集を見てほしい
・ 話題の写真集を出して多くの人に尊敬されたい
などなど理由はたくさんあると思います。
ただその目的を達成するためにはクオリティの高さにこだわりたいのではないでしょうか。
事実、写真集は出版社によって大きくクオリティが異なりますし、見せ方次第で読者を一気に惹きつける事ができます。
だからこそ当サイトでは迷った場合は写真集の自費出版をオススメしております。
ただし最終的には目的に合わせて選択すれば良いと思いますので、
個人の記念アルバムレベルや、友人の誕生日向けに1冊だけ写真をまとめた冊子を作りたい場合はフォトブックがオススメです。
参考:大学生でも出版は可能か?22歳(大学4年生)で出版した私が解説します。
写真集の自費出版にかかる費用は?格安で出版する方法はこれだ!
写真集を自費出版する場合の値段の相場を調べてみました。
ケース1:趣味、親戚に配布用
ソフトカバー A5
本文モノクロ 30P
流通なし 10部
表紙モノクロ 装丁自作
約3万円
ケース2:ネットにて販売予定
ソフトカバー B5
本文カラー 80P
Amazonで販売 100部
表紙モノクロ 装丁自作
約50万円
ケース3:書店配本希望、本格的な販売を想定
ハードカバー
本文カラー
委託配本希望 1000部
表紙カラー、装丁デザイナー依頼
約130万円
目的によってデザインや発行部数が異なるため、かかる費用もおのずと変わってきます。
書店での販売レベルの写真集を自費出版する場合、やはり用紙の質や写真の画質を追求するため費用は高額になってきます。
一方、出版部数を押さえれば格安での自費出版が可能です。
具体的にどの程度の紙質や画質にしたいという意思表示がないと、やはり高い費用での出版を勧められてしまいます。
自分が出版したい写真集と同じくらいの品質の書籍を古本屋などで入手し、「同じくらいのクオリティで見積もりをお願いします」と伝えると、余計な費用を乗せられるリスクが激減します。
また、見積もりの内訳を出版社に提示させることも重要です。(良心的な出版社は言わずもがな提示してくれます)
参考:自費出版時の出版部数の目安はどれくらい?最低部数と実際の発売部数の具体例
簡単に写真集の自費出版を行う際の手順と流れ
写真集を自費出版する一般的な手順は以下の通りです。
0.自分の中で写真集を出す目的を整理しておく
↓↓↓
1.写真集のサイズやデザイン、部数を決定
↓↓↓
2.費用の見積もり、契約
↓↓↓
3.写真の提出、本の構成を決定する
↓↓↓
4.校正
↓↓↓
5.印刷、製本
↓↓↓
6.著者、または書店に納本
このようにステップを見ると、多く感じるかもしれませんが、目的・デザインや部数を決めてしまえばあとは出版社に相談すればあとは簡単に話が進みます。
またひとつの出版を失敗しないコツとして、写真集の自費出版に限らずですが、何のために出版するのか、という目的を明確にしておくことは重要です。
なぜなら目的が曖昧だと、その後のデザインや部数も曖昧になってしまい、結果望んだ出版ができなかったり費用が不当に高くなったりして、自分が損をします。
だからこそ本格的な出版のステップに入る前に、自分の中で出版する目的を事前に決めておきましょう。
なお出版の面でも補足しますと、通常の本の出版であれば3ヶ月程度時間がかかる場合が常ですが、
写真集の場合、配本までの時間が短く2週間程度で完成する場合もあります。
もっと短くしたい場合でも出版社は対応すると思いますので、具体的な希望納期を先に伝えるようにしましょう。
自費出版で販売する写真集の価格設定は?
販売する写真集の価格設定は難しいところではありますが、自分が自費出版するジャンルから類似の写真集を探し、同じくらいの価格帯とするのが最も妥当な価格設定の方法かと思います。
ヴィレッジヴァンガードにあるような書籍型の低画質風景写真集であれば1,000円以下が妥当でしょうし、高画質グラビア写真集であれば4,000円という価格設定もザラにあります。
要は、潜在的購入者になりうるターゲット層がその価格でも購入するのかどうかが重要なので、過去の事例、つまり既存の出版されている他の写真集を参考にするのが適当です。
おすすめの出版社比較:大手出版社でも持ち込み可能?自費出版では印刷所より出版社?
写真集を自費出版する際のおすすめの出版社は「パレードブックス」と「マール社」です。
この2つの出版社は写真集のジャンルに力を入れているため、専門的なアドバイスを受けられます。
さらに自費出版で写真集を出している実績もあるため、出版に不慣れな内はこの2つの出版社を頼ることをおすすめします。
ちなみに、他の大手出版社への持ち込み出版は、少々難しいと思います。
実は他の一般書と比べ、写真集というジャンルは売れる書籍に明確な傾向があります。
実績のある有名写真家か、有名人の写真集です(グラビアなど)。
従って上司や経営陣の稟議を通さなければならないある程度の規模の出版社では、実績のない新人の写真集を商業出版することは非常に考えづらいです。
小説などヒットするかどうかわからない場合は才能にかける場合もありますが、写真集の場合はまずは自費出版を経て出版経験を積み、箔をつけないと持ち込み出版は成功しない可能性が高いです。
なお、自費出版で写真集を出す場合に出版社ではなく印刷所を頼る方もいます。
実際、印刷所に依頼をする方が、ややコストは安くなりますが、手間やミスリスクが増すことを考えると、可能であれば出版社を挟んで自費出版しておきたいところです。
自費出版する写真集の販売方法:書店に置いてもらう方法は?Kindleの方が売れる?ブログ掲載で集客?
写真集を書店に置いてもらう方法は大きく2つあります。
・出版社を経由して取次に納品し、書店へ配本してもらう。
・書店にチラシを送付し、オーダーを貰う。
いずれにしても、取次または書店に「この本は売れる」と思ってもらう必要があるので、書籍自体に魅力がある必要があります。
従って、確実に販売するのであれば、ネットでの販売か宣伝です。
具体的な手法は宣伝の記事にまとめてありますので、こちらをご覧ください。
なおKindle本なら確実に出版出来ると考える方も多いようですが、実際のところ、その考えは間違いです。
結局上手に宣伝出来なければ、Kindle本であっても誰の目にも止まらず購買行動はおきませんし
Kindle出版であっても出版した経験の有無によって販売数や書籍の質も大きく変わってきます。
自費出版でも構いませんので、出版して箔をつけるということはどこでも大切な観点になります。
参考:kindleで自費出版やってみた。やり方や費用、向いている人を解説します | 本出版ガイド (masterpublish.com)
写真集を自費出版した場合、各写真の著作権は誰にある?著者、カメラマン、被写体、それとも出版社?
基本的には著作権は撮影者にありますが、もし人物が映り込んでいる場合は、肖像権は被写体(建物や人物)にあります。
従って自分自身を撮影した写真を写真集にしたい方は、著作権違反のリスクはありません。
しかし、グラビア写真集などではグラビアモデルに肖像権が発生するので、売り上げの何%を支払うなど、事前に契約を明確に書面に残しておくと安心です。
なお、著作権が発生するかどうかの境目は、独自性の有無です。
従って、偶然映り込んでしまった通行人は当然、建築物や街中の落書きにも著作権・肖像権は存在します。
それを写真に収め、勝手に写真集を発売すると、肖像権侵害になります。
後々肖像権違反で出版差し止めになったりしないよう、無関係の人物が映り込んでいる写真は使用しないか、事前に許可を取り書面で残すようにしてください。
コラム:ブログに挙げている写真を自費出版する人が多い理由は?特にグラビア写真集自費出版希望であれば写真をブログやSNSにupしよう!
実はブログに上げている写真を写真集にまとめて自費出版する人が多いです。
特によくみられるのは旅の写真を写真集にするケースです。
ブログに写真を公開すると、ネットユーザーが写真を見てコメントを残してくれます。
そのため、自分の写真はどれくらいの関心を得ることが出来ているのかを知ることが出来ます。
このネット上の反応を見て、特に反応の良い写真をまとめて自費出版に踏み切り写真集を製作する、ということも可能になるので、可能な限りブログなどを活用し事前にどの写真が評価されるかテストをしておくことが重要です。
また、グラビア写真など大衆の目を惹き易い作品であれば、TwitterやInstagramなどのSNSにどんどん写真を投稿し、その反応を見て写真を選別する手法が効果的です。
特にTwitterやInstagramは画像と相性の良いSNSですからバズれば写真集の大きな宣伝効果が期待できます。