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本出版の方法 持ち込み商業出版 自費出版 どれくらい儲かるのか?出版社の情報から書き方までまとめました!

なぜ大学教授や研究者が自費出版を行うのか?その理由を調べました!

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研究者が自費出版を行うのは何故か?

 

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研究者が出している本といえば商業出版と思われがちですが、実は大学教授や研究員、大学院生などの研究者の方が自費出版を行う例は意外と多くあります

彼らの目的は一体何なのか、また研究者の自費出版にどのようなメリットがあるのか調べてみました。

参考:執筆作業に重要なアウトプットの3つのコツ 〜ストーリーテリングという手法〜

研究者も立場によって目的が違う

一概に研究者といっても、教授を筆頭として准教授、講師、助手に大学院生(博士・修士)など、沢山の立場の方々がいます。

そしてその立場によって自費出版を用いる目的は異なります

*なお、自費出版とは、その名の通り著者自ら出版費用を負担する出版形式です。出版社の都合によって本の内容に干渉されないなどのメリットがあります。

参考:本執筆時のメンタルコントロールを仕組み化する方法

大学教授による自費出版

大学教授の出版の目的は下記の2パターンが多いです。

■大学教授の出版の目的:
①自身の研究分野でのプレゼンスを高めるための出版(自分の研究結果の出版)
②大学の講義で使う教科書・参考書となる書籍の出版

大半のケースは多くの人が考える通り「①自身の研究分野でのプレゼンスを高めるための出版」ですが、一部高額な書籍を販売して学生や研究者からの収入を得るために出版を行う大学教授も存在します。

ただしいずれのケースも大学の教授ともなればその専門性から出版する本の売り上げをある程度見込むことが出来るため、出版社側からオファーを受けて行う商業出版となるケースが多いです。

そんな中、大学教授が自費出版を行うのは大きく以下の2つのケースです。

■大学教授の自費出版の目的:
①(無名な大学の教授である等の理由で)出版社から出版のオファーがない場合
②出版社に干渉されずに自由な内容を出版したい場合

「①出版社から出版のオファーがない場合」は読んでそのまま、商業出版をしても売れる本になると出版社が判断しない場合は、大学教授は自費で出版することもあります。(ご自身の研究分野でもまだ無名教授の場合などがあります)

一方「②出版社に干渉されずに自由な内容を出版したい場合」ですが、こちらのケースは意外なほど多いようです。

商業出版を依頼する出版社の立場からすると、大学教授に求める出版内容は、その専門性を用いてキャッチーな内容の本を出版し、多くの読者にその本を手に取ってもらうことです。

しかしながら大学教授の立場からすれば、自分の研究内容を自分の好きなように出版したいということは往々にしてあります。

その研究内容が好きで大学教授にまでなる人であれば、執筆内容に譲れないところがあるのは当然と言えるかもしれません。

なお、出版形態が商業出版か自費出版かによって、その本の価値が変わることはありません。

実際に一橋大学と早稲田大学の教授各1名にインタビューをしてみましたが、学会にて出版した本が取り上げられる際もその出版元がどこかとか、出版形態が商業出版か自費出版かということは気にされないそうですし(そもそも通常判別することは難しい)、出版をする教授自身もその出版元がどこかということは気にされないようです。(なお補足ですが、大学教授が気にすることで最も重要なのは、一緒に仕事をする編集者の質だそうです)

このように、大学教授は「自分が出版したい内容で書籍を出版する」ために自費出版を利用するケースが多いようです。

参考:出版社にあなたの本を出したいと思わせる方法

准教授や研究者、大学院生(博士・修士)による自費出版

大学教授以外の方による自費出版はまた事情が変わってきます。

彼らの場合はその分野で認められるために自費出版を利用するケースが殆どです。

大学教授というポジションは数が限られており、研究者の世界では大学教授まで上り詰めるのは非常に困難です。

そのためには研究分野で実績を収め、自分の名前を挙げて多くの人に知ってもらう必要があります。

実績を収めるためには、自身の研究成果を以下のどちらかにて世に出す必要があります。

■研究者が実績を収める方法:

①学会で論文を発表する
②出版を行い実績をつける

当然、旧帝国大学などの有名大学では学会での論文発表は非常に重要な要素ですが、Fランク大学などの私立大学では、その研究者自身に知名度があれば教授ポストで採用してもらえることも多く、その意味で出版を通した自身のブランディングは非常に有効です。

出版を行うということは他者に認められたという証であり、評価に値する事実です。一説によると研究者界隈では「1冊の出版=論文2本以上の価値」とも言われています。

そんな中、通常無名である教授未満の研究者には、中々商業出版のオファーが舞い込むことはありませんので、自費出版という手段を取る研究者が多いです。

なお、さらに大学の研究者であれば出版にかかる費用を「助成金」という形で大学に一部負担して貰えるケースも多いです。

やはり自費出版における一番の問題点は「初期費用」ですが、この初期費用という問題をクリアできる研究者という立場での自費出版はメリットしかないと言っても過言ではありません。

参考:ゴーストライターに代筆を頼んで出版する方法とその費用・相場について

その他の目的での自費出版

実は自費出版を自分の研究の集大成や、研究生活の記念として用いるケースもあります。

■その他の自費出版の事例:

・研究室紹介のため
・研究室創立記念
・同期メンバーとの証を残すため
・自分の大学院での研究結果を記念として残すため

このような記念誌の場合は教授や博士など役職関わらずに行われます。さらにこのような自費出版の場合は、出版数が少なくて済むため費用も安く済みます。

■大学院生が自分の研究成果をまとめた体験談:

時潮社でイギリス経済史の本を自費出版しました。>>

■学部生がゼミ内の研究成果をまとめた事例:
■Amazonのページより抜粋:

本書は、ジェンダー研究のゼミに所属する大学生たちが、友人や知人から実際に受けた質問に対して、時間をかけて真剣に考察・討議し、誠実に回答したQ&A集です。

余談ですが教授など大学職員に限らず、大学生や大学院生といった学生でも出版を行う人もいます。
一般的に出版は小説家や教授など有名な人がするものというイメージが強いです。

そのため大学生や院生といった10代、20代の若者が出版を行うと大きな差別化となり世間からの注目を集められるというメリットがあります。

参考:大学生でも出版は可能か?22歳(大学4年生)で出版した私が解説します。>>

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