大学生こそベストセラーを狙おう。普通の大学生こそベストセラーが出しやすい理由を解説します。
若者の方が実はベストセラーが出しやすい?
SNSやネット小説サイト(小説家になろう等)から有名になり、ベストセラー本を出版する人が近年増加しています。
彼らの中には大学生や高校生も多く、10代20代でベストセラー作家になることも珍しくありません。
当然これらはSNSやネット投稿サイトの力だ、と思う方もいるかもしれませんが、実はそれだけではありません。
実は「大学生」「若者」という要素が出版と元々親和性が高く、それがSNSやネット投稿サイトによって顕在化しているという要素もあります。
今回は10代20代の若者、特に普通の大学生こそベストセラー本を出版するのに向いている理由、そしてベストセラー本の出版を目指すべき理由を説明します。
そもそもベストセラーとは?
では大学生でベストセラーを狙うにあたって、ベストセラーの定義から確認してみましょう。
一般的な書籍の場合、ヒットは数千部以上、大ヒットは2万部以上、ベストセラーは10万部以上を目安としているようです。
しかしこれらの表現に明確な定義は存在しません。
なぜならベストセラーや大ヒットという表現は出版社が作った宣伝文句であるため、出版社が売りたい本にはベストセラーという表現を使うからです。
よって出版社ごとにその定義は違い10万部以上をベストセラーと呼ぶ出版社もあれば、2万部でもベストセラーと表現する出版社も存在します。
従って極端な話、みなさんが出版した本を出版社やマスコミが「ベストセラー!」と謳ってくれれば、それはベストセラーだということです。
ただ一般的知識としてベストセラーは10万冊からと覚えておくと良いでしょう。
参考:書籍が何冊以上売れたら大ヒットか。何万部からベストセラーか。【日本、世界のベストセラーまとめもご紹介】
ベストセラーではいくら儲かるのか
ベストセラーを狙う上で収入面も気になるのではないでしょうか。
商業出版の場合、印税はおおよそ10%とされています。
仮に印税率が10%、ベストセラーである販売数10万部、単価1,500円とすると、印税収入だけで約1,000万円の収入を得られます。
これらに加え、出版した本がビジネス本であればセミナーや講演会の依頼が来たり、小説であれば漫画化やアニメ化の依頼が来たりすることもあります。
他にも1冊本を出した実績があれば他の出版社から別の本を出版しないかという話が持ちかけられたり、そのジャンルの専門家としてアプリの監修に携わってくれないかというお話が来たりすることもあります。
それ以外でも、例えば自分でSNSを運営をしていればフォロワーが大きく増加しますが、フォロワーが多いアカウントには企業から「広告としてこういう内容を投稿してくれないか」という依頼が来ることも多く、広告収入を得られる場合もあります。
印税という面だけに注目すると収益は大きくないかもしれませんが、その後の発展に目を向けると、出版は長期的観点では印税収入の10倍も100倍も価値がある行いであると言えます。
普通の大学生こそ出版に向いている理由
普通の大学生が最も出版に向いている理由は、以下の通りです。
1.大学生こそ時間がある
2.大学生こそ広く多様な価値観に接する機会がある
3.大学生こそ若者文化/新規性文化の中心、抵抗がなく、新しいものを受け入れる土壌がある
4.大学生こそ稀少性がある
つまり、ベストセラー本の出版の傾向として、小説等フィクション本を除けば、上記の要素を生かしたタイプの書籍が多いのです。(なお、一部小説にも通じるところはありそうです)
■ベストセラーの書籍のタイプ例:
・他の誰もやらないような内容を徹底して実行した体験記
・マイナーなとあるスキルを極めた体験を元にしたビジネス書
・新しい文化や価値観を早く受容した結果手に入れた先駆者としての立ち位置を元に書いたエッセイ
そしてそれは多様な価値観に接する機会が制限されていて時間がないサラリーマンには難しく、新しいものや考え方を受け入れるのに苦労する大人には難しいのです。
加えて凄い大人が出版するのは当たり前なので、その凄いことを大学生がやったという事実が大きく世間の興味を惹き付けるのです。
また仮にベストセラー本を出すことが出来なくとも、出版だけでもしておけば下記のようなメリットを得ることが出来ます。
■出版のメリット:
・就活で出版をした実績が大きく役立つ
・周りから賞賛される
・親孝行になるetc
一般的に大学生は人生の夏休みと言われるほどに時間を確保することが出来ます。
その自由な時間を有意義に使うことで周りとの差別化を図って将来得する道を選びましょう。
大学生のベストセラー出版事例
大学生でベストセラーを出版している例はたくさん存在します。
■朝井リョウ(代表作 桐島、部活辞めるってよ)
有名な作家であり、小説を多数出版しています。
「何者」「桐島、部活辞めるってよ」など映画化されたことでも有名です。
■東京大学Agents(代表作 東大生が書いたやさしい株の教科書):
東京大学の投資サークルが出版した「東大生が書いたやさしい株の教科書」というビジネス本ですが、この本は15万部越えのベストセラーとなりました。もちろん著者は現役の東大生です。このように、東大生が執筆したビジネス本や自己啓発本のベストセラーは意外と多いです。
例を挙げると「現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」などもベストセラーとなっています。超有名な就職対策本です。
■葉田甲太(代表作 僕たちは世界を変えることができない。)
ベストセラーとなった「僕たちは世界を変えることができない。」は、自費出版での作品です。大学2年生時のボランティアの内容をまとめたエッセイ作品です。
なお、ここまで事例を見て「東大生や行動力のある優秀な学生だから出版出来たのであって、普通の大学生には無理なんじゃないか?」と思った方もいると思います。
しかしながらそれは間違いです。
例えば東大生は「東大」というエッジの効いたブランド名を使えば人の注目を集め、本が売れると気付いているから実施しているだけです。
「東大」以外でもエッジの効いたアピールの仕方を考え、上手く押し出していけば良いのです。
むしろ「東大生が書いた〜」は巷に溢れすぎて陳腐化しているので、東大生以外が書いた方が実際は目立ちやすかったりします。
例を挙げると「Fランク大学の大学生」で、出版してベストセラーを勝ち取っている例が実際にあります。
「学生は本を出さない」「出しても東大生」
このような無意識の認知が蔓延っている状況では、東大生以外の大学生は出版しようとは思わないでしょう。
逆転の発想で考えれば、この状況を利用し、東大生ブランドを使わずに、学生がエッジの効いた本を出せば、競合が少ないのでより目立ちやすいとも言えます。
繰り返しますが、東大ブランド以外の学生が出版している事例は多くありません。
この状況で普通の大学生が上手く出版すれば、東大生のベストセラー以上に遥かにヒットするベストセラーを出すことも可能と言えるでしょう。
ベストセラーを獲得する書籍を書くためにはどうしたらいいのか?
先に紹介した過去記事にてその手法はまとめてありますのでご参照ください。
皆さんが今ある時間を有意義に使い、ベストセラー本の出版を通して大きく成功する人生を送れることを祈っております!