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マーケティングを理解した企画書で出版を勝ち取ろう!出版社に持ち込みする企画書の書き方

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企画書の中で一番に重要なものは「趣旨(伝えたいこと = 適切に組まれたマーケティング戦略)」

出版社から本を出したいけどどうしたらいいのか分からない・・・

周りに出版している人がいるという方は非常に少数。

出版したいけどどのように出版社にアプローチをしたら良いのか分からないという方は非常に多いと思います。

実はアプローチ方法には、下記2パターンが存在します。

■出版希望者が取り得るアプローチ:
①原稿そのものを応募する
②企画書を持ち込む

①の「原稿そのものを持ち込む」はイメージし易いかと思います。

こちらの記事でも解説しているので、原稿を作成済みの方はリンク先を参照してください。

一方で難しいのが②「企画書を持ち込む」。

実際出版社に応募する多くの方が、原稿が完成していない段階で「企画書」作成して出版社に持ち込みをしています。

しかし、この出版の企画書、どのように作成し出版社に持ち込めばいいのか分からない・・・という方も多いと思います。

ご安心ください。

実は、ビジネス上で使用されるものとほとんど変わりありません。

ビジネスシーンで企画書を作成したことのある人は、その企画書をイメージしてください。

ビジネスで企画書を作成した経験がない方も大丈夫。

まずは下記の企画書の定義をチェックしてみてください。

企画書とは、新規プロジェクトなどのアイデアを実現するために誰が見てもわかりやすい文書の形式でまとめた書類のことです。

コトバンクより引用(元記事削除済)

つまり、出版の企画書とは「自分が書きたい本の要旨を出版社の担当者に伝えるためにまとめた書類」のことです。

そしてその「◯◯という本を書きたい」というアイデアを出版社の担当者に納得して賛同してもらうために、「なぜそれを書きたいと思ったか」という情報も企画書には盛り込む必要があります。

これは非常に重要になります。

ターゲット層(本の見込み読者)を絞るための重要なヒントになるからです。

参考:原稿を応募する(出版社へのアプローチ, 原稿や企画書の持ち込み)

出版する本を誰に読んで欲しいのか?出版社に出版を決意させるマーケティング戦略について(ターゲティングとセグメンテーション)

実は企画書作成で最も重要なのはマーケティングの観点です。

この本はターゲットにしっかり刺さる内容になっているな!

このように出版社の担当者に思わせることが出来なければ企画書が通ることはありません。

企画書の趣旨を明確に伝えるためには、自分自身がターゲット層を上手に設定していなければなりません。

また、そのターゲットが市場の中のどういうセグメント(層)に存在するのかをしっかり把握しておく必要があります。

ターゲティングするセグメントを的確に理解できていなければ、非効率的な販促などに繋がってしまいます。

■補足:セグメンテーションとは:

セグメンテーションとは、マーケティング環境分析の結果を踏まえて、不特定多数の人々を同じニーズや性質を持つ固まり(セグメント)に分けること。市場細分化。これにより、他社に対する優位性を築くことを目指す。

セグメンテーションとは

ターゲティングとセグメンテーションは両方ともマーケティング時に使う代表的な概念なのですが、これを当サイトを事例に簡単に説明しますね。

例えば当サイトは、見てお分かりの通り「本を出版したい」という人たちのお役に立てるようなサイト作りを目指しています。

つまり、このサイトからすれば「本を出版したい人」が「ターゲット」です。

従って私は、本を出版したい人向けにこのサイトのコンテンツを作っていますが、これが「ターゲティング」です。

この「本を出版したい”ターゲット”」を特定するためには「本を出版したいという夢を抱いている人たちはどんな人たちなのだろうか」ということを知らなくてはいけません。

例えばこのサイトは日本語のサイトなので、日本人であれば誰でもが読むことができますが、10歳の少年が見たところで、彼が本を書くとは思えません。

であれば10歳が読む想定で書いても意味はないですよね。

年齢の軸だとどうだろう?本を書きたいのは20-60代くらいかな。職業の軸だとどうだろう?ビジネスマンが多そうかな。男女でいったらどうだろう?男性も女性も両方とも本を書きたい人は多いかな・・・?

例えば上記のように考えて、

じゃあこのサイトは20-60代くらいのビジネスマンというセグメントがメインターゲットとして作成すれば、その人が本を書きたいと思っている割合が一番高そうだ!

などと、ターゲットとなるセグメントを決定します。

皆さんも、自分が「書きたい」と思っているテーマにフィットするのはどんな層か、一度じっくりと考えてみてください。

正直、全く的外れな層に向けて本を書いて、それは実はほとんど興味を持たれなかった、となるのは努力も手間も無駄になり最悪です。

しっかり自分の作品を出版の土台に載せられるように、そして読者に読んでもらえるように、著者希望者は最低限のマーケティングの勉強をするようにお勧めします。(数時間で理解できる範囲でOK)

それでは、「当サイトの企画書を作成する」という仮定で、企画書の作成過程を見ていきましょう。

参考:ストーリー展開を意識した企画書で、出版社に出版を決意させる。

【実例】このサイト「本出版ガイド」の出版企画書を書くとしたらこうなる!出版企画書の具体例(テンプレート、書き方)

1)おおまかな趣旨:

 

いつか自分で本を出版したい、という強い目標を持っている人は世の中に多く存在していると思います。そんなビジネスチャンスを抱く人たちのための情報を提供するサイトです。

 

具体的には、出版までの道のりに限らず、持ち込みを歓迎している出版社を一覧にした情報や応募要項・原稿の書き方、自費出版や同人誌、電子書籍と出版・印刷業界全般の情報、また実際に管理人が参考になったオススメの書籍の紹介まで、様々な情報を発信していきます。

2)伝えたい・強調したいこと:

 

管理人の実体験をまじえながら、出版への道のりは努力をすれば叶うことを伝えていきたいと思っています。

 

また、おおまかに「本を出す・作る」といっても自費出版や同人誌などを含めると方法や多岐に渡り、道はひとつに限らないため、出版の可能性は無限に存在しています。

 

そのため、出版への道を諦めず、何度でもチャレンジし続けていくモチベーション作りの助けになればと思っています。

 

ただし、その中には詐欺商法を行うような出版社も存在するため、注意喚起も同時に行っていきたいと思います。

3)ターゲット層:
副業として本を出版してみたい、もしくはベストセラーを出してビジネスチャンスを作りたい、印税で生活したいという人。そういった願いを抱いている人は各世代に多くいると思います。

 

今まで文章をあまり書いたことがない、ただぼんやりと「こういうものが書きたいな」と思っている人にでもチャレンジしてもらえるように、インプットからアウトプットまでの方法やアイディアの練り方まで取り上げていきます。

 

「ある程度の執筆の能力があるが、出版までの道のりがわからない」という人、「文章の書き方も出版業界のことも何もわからない」という人まで幅広くフォローしていける情報を提供していくことを目標としています。

4)その他のPR:

 

当サイトの管理人自身、長い間本を出版する夢を抱き続けていました。いつか自分の名前で書かれた本が本屋に並ぶ日を夢見ていたのです。しかし実際には仕事の忙しさにくじけ、その夢を忘れて執筆をやめていた時期もありました。

 

それが今現在、思わぬ形で叶い、書店に自分の名前で書かれていた本が流通しています。

 

今まさに、過去の自分のように出版への夢を抱いている方に、「本を出す」ということは決して遠い夢物語ではないと知ってほしいと思います。

以上、簡単にはなりますが、当サイトを「企画書」として提出する場合の具体例です。

上記内容を一枚の書類にまとめればOKです。

内容をご自身の状況に合わせてリライトし、テンプレート的に使っていただいても良いと思います。

執筆作業に重要なアウトプットの3つのコツ 〜ストーリーテリングという手法〜 でもお話したように、本は「あなた(読者)と「私(著者)」の世界です。

この世界に浸ってもらうためには、「自らの体験談・失敗談」は外せません。

ご自身が経験したことをたくさん盛り込んで行けることを企画書の中でも主張してください。

客観的な視点というものは、確かに執筆の上では重要な部分ではあります。

しかし、「あなた」と「私」に距離が空きすぎてしまうと、その本は一気に魅力を失ってしまうことに注意してください。

参考:出版社に提出する本の企画書の具体的な書き方(送付状の書き方も)

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