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あらすじ作成の重要性と書き方の基本。その文字数や起承転結の割合、配分などを解説!(初心者向け小説の書き方の基本とルール)

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あらすじを作っておく!あらすじの重要性と書き方、例を解説します。

登場人物を決めて大まかな設定をして、さあストーリーもだいたい決まった、では執筆作業に入ろう!…その前にもうひとつ、あらすじをまとめて構成立てておきましょう。

これを実際にしている人は、そう少なくはないと思いますが、どのような方法を使っていますか?

起承転結で、大雑把に分けて、起はここからスタート、承で登場人物がする行動、などと決めて構成をされていることが多いと思います。

また、小説書きには文字数枚数ページ数の上限がある場合が多いので、そのような場合は文字数配分ページ割合の観点から構成を決める場合もあるでしょう。

上記観点なども踏まえ、バランスよく執筆するための構成は、どうしていけばいいか、考えていきましょう。

■「初心者向け小説の書き方の基本とルール」の前回までの記事

小説の対象読者の決め方とペルソナ設定>>

小説の登場人物設定とプロットの作成方法>>

小説は一人称がおすすめ?三人称は難しい?その違いと書き方を解説!>>

まずはあらすじをざっくり書いて章分けしよう。

まず書きたい小説のあらすじをざっくりと書き、大まかに章分けします。

応募先により、もしくは投稿先により、決められている文字数などを基準にして、全文字数を何章に分けるかを決めます。

この段階で、起承転結の流れもスムーズに決まります。

■起承転結:

起:物語の導入部(背景や登場人物の説明)
承:物語の中心部
転:物語の転換部
結:物語の終幕部

何章に一番盛り上がる展開を書くことになるか、どのようなバランスで書くことになるか、全体を見渡すことができます。

さて、この時点では大まかなあらすじを書いているだけなので、章分けを更に、いくつかに分けるため、もっと細かいあらすじに修正していきます。

ストーリー展開が自分でよく分かるように、時間や場所、行動もあらすじに組み込んで書き起こしていきます。

それを一章ごとに、文字数制限を頭に入れながら、詳細に書き込みます。(例えば、文字数制限が各章ごとに10,000文字など)

それを次に、5つなど、適宜ちょうどいい量に分けて、各章のあらすじを整えていきます。

一章の中でのストーリーが、その章の中でしっかり進行して完結し、次の章につながるように無理なくあらすじを組み立てるという作業です。

これをすべての章で書き起こし、全体でひとつの小説としてのあらすじが完成し、また起承転結の流れがスムーズになっていることと、文字数が多すぎず少なすぎずで書ききることができるかということ、それをチェックします。

一見無意味で無駄な作業のように感じられるかと思いますが、プロットを作っていても、実際には書き始めると、違うアイディアが次々浮かんで暴走してしまい、全体を読んでいると何を書いているか分からない小説になったという場合があります。

また、序盤に時間を取られて盛り上がり部分を猛スピードで書いてしまい物足りない、その逆など、全体の流れを決めていないため、大事な箇所をしっかり書ききれていないなどの失敗をしがちになります。

あらすじはしっかり決めておくこと、どこからどこまでを、どの量で書ききること、これを書き起こしておく地道な前準備は、実際に書き始めておくと、その面倒な作業に助けられるので試してみてください。

参考:「執筆の素人」が書いたベストセラー本の特徴はコレ!

起承転結の配分はどうする?おすすめの割合は?

ちなみに、おすすめの起承転結の配分の目安は大体「1:4:4:1」程度です。

割合を「起1:承1:転1:結1」に揃えよう、という方もいますが、長編小説などではそれぞれを均等に配分するのは無理があります。

そのため、割合の目安として「起1:承4:転4:結1」を用いる方が多いようです。

また、「起」が長いと読者が飽きてしまう傾向にあることも関係があるかもしれません。

参考:自費出版本は本当に有名書店に書店流通するのか?出版書籍の5つの販売ルート解説と出版書籍を有名書店に流通させる方法について

ざっくりのあらすじの書き起こし方の例

構成方法として、

第一章
1-1
主人公〇〇の四月始業式……
1-2
〇〇は隣のクラスの女子生徒△△と街中で出会う。店員への対応がきっかけで大げんかになり…
1-3
ゴールデンウィークになり、〇〇は両親から離婚の意思を告げられ…

上記のようなあらすじの書き起こしと、全体の章分け作業をすることで、こんなストーリーを書いてみよう、という展開とプロット作成だけで曖昧だった内容に、輪郭をしっかり与えることができます。

参考:具体的なプロットの作り方 〜プロット作りは小説の必須技術〜>>

これを作っておくと、おぼろげに浮かんでいたストーリーが文章として形になり、実際に執筆を始めてからでは修正が難しくなる矛盾点や、より膨らましたくなる部分も見つかりやすくなります。

頭の中でしっかりストーリーは出来上がっている、これをすぐ文字にして表現したい、という勢いで書き始めてみた場合、確かにストーリーは完成しているのですが、細かい時間や場所を場面ごとに設定していないために、筆が進まなくなってしまうことはよくあります。

進んでいく時間を無視してしまうことで、登場人物たちが属する社会で起きるはずの出来事が描写できなくなったり、移動させたい場所に、地理的なミスで移動させられなくなったりということが、起きてしまいます。

あらすじを決めているつもりでも、その背景や人物相関図、時系列などを考えながら文字に起こしたあらすじと、イメージとして自分の感覚だけで完成しているあらすじは、やはり違いが出てきます。

文章として形にすることで、更に加えたい展開や登場人物が発見できることもあり、都度修正が可能です。

プロット作成後に変更を思いついた場合、執筆本番になって突然書き加えたり軌道修正したりすると、そこまでの流れを変えてしまったり、いきなり出てきた脈絡のない登場人物がストーリーをかき回したり、失敗の原因になってしまいます。

執筆に慣れて全体を見渡しつつ調整していけるようになれば、突然のあらすじ改変もスムーズになりますが、最初のうちはシナリオを作るつもりで、しっかりあらすじを書き起こして、細かく章分けをした構成を作っておく作業をおすすめします。

参考:大学生こそベストセラーを狙おう。普通の大学生こそベストセラーが出しやすい理由を解説します。

余談:そもそも起承転結は必要なのか?序破急は?

なお、ここまで起承転結を使う前提でお話をしてきましたが、起承転結がない小説はありなのでしょうか。

実は起承転結は小説用語ではなく、漢詩由来の言葉です。

従って世界中どこでも使われているメソッドではなく、恐らく中国や日本など東アジア文化圏における文章構成の1手法でしかありません。

実際、起承転結の他にも、「序破急」という文章構成のスタイルを使う方もいらっしゃいます。

ちなみに序破急とは、日本舞楽日本雅楽などに古来から使われていた手法です。

■序破急:

序:物語の導入部

破:物語に変化が起きる部

急:物語を収束させる部

従って起承転結は全く必須ではありませんし、実際に起承転結がない小説を書く方もいらっしゃいます

また起承転結という縛りがあるせいで書きうる小説の範囲に制限が生まれたりもするので、その意味でも起承転結は必須ではありません。

とはいえ、恐らく日本で一番王道として用いられている文章構成のメソッドが「起承転結」ですし、特に初心者の方はまずは基本から外れない型を学んだ方が、後々の応用が効くと思いますので、基本的には起承転結を意識して文章を書く訓練をすることをお勧めします。

参考:1冊の本にはどれくらいの文字数が必要か?

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