自費出版の本は古本屋で買取りしてもらえますか？
自費出版の本は古本屋に売れるのか？
自費出版にも色んなタイプの本があります。
ベストセラーやそこそこ市場に出回っている本もある一方で、家族や友人に読んでもらうために書いた100冊しかない小説や、自分のためだけに執筆したたった1冊の本もあるかもしれません。
自費出版の本は古本屋で買取してもらえますか？
このようなインターネットの質問サイトなどで時々聞かれますが、回答すると、実は古本屋で買取するかどうかは出版形態とは関係ありません。
当然市場に出回っている、本屋さんで売られているような本であれば、出版形態（商業出版、自費出版）に関係なく古本屋でも買取をしてくれます。
おそらく、このような質問の意図は「自分の周囲や自分だけにしか配本していない、市場に出回っていない本は古本屋で買取をしてくれるのか」という事かと思います。
その後質問に回答すると、ほとんどの古本屋では市場に出回っていない自費出版本は買取してくれません。ただし、例外もあります。
以下説明していきます。
古本屋もビジネスなので、売れない本は買い取らない
古本屋では、買い取るかどうかの判断を、その本が市場で出回っていて売れるかどうかで判断します。
個人の古本屋さんでは店主の判断になりますが、大手の古本屋ではISBNコードないしはバーコードを読み取って、どれくらい売れるかの判断をしています。
そして、自費出版本で自分周りに直接配本するような本は、基本的にISBNコードもバーコードもありません。
当然、このような本を古本屋が買い取るとは考えられません。
ただし何らかの理由でプレミアがつくような本、例えば有名人が作ったものであれば、売れる場合もある。
先に述べた通り、ブックオフなどの大手古本屋では、機械的にバーコードを読み込んで売れるかどうかの判断をするので、市場に出回っていない自費出版本は古本屋には売れません。
しかし個人の古本屋では、その価値が店主に伝われば売れる場合もあります。
情報商材は個人の人が作成したPDFですが、売れるものは市場で取引されています。
このケースと同じで、価値があると判断されれば売れることもあります。
有名人の書いた本、アイドルのファンクラブの会報、与沢翼のセミナーで配っている本などがこれに当たります。
ただし質問者の話の前提であろう、例えば、自分で書いた自分の自伝などは、当然売れません。
その方の周りの人以外が価値を感じていないので、市場で売れる可能性がないからです。