読み手が理解しやすいように文章の筋道、順番を考えて構成案を作ることの重要性
アウトプットの作業としてもとても重要な「目次作り」(全体の構成案)。
第一章、第二章……という形で構成されている目次ですが、ではいざ頭の中にあるものを「目次」という形にしようとしたときに、「どういった順番で書いていけばいいのだろうか?」と頭を悩ませる方もきっと多くいると思います。
そこで一つ、コツがあります。
「どういう順番であなたの話したいことを読めば、読み手は理解してくれるか?」を考えて、記述することです。
書きたいことをただ思いつくままに書き綴っているだけでは、誰にも読んでもらえません。
わかりにくく、ぐちゃぐちゃと書き散らしたものは、自己満足の域でしかないのです。
素人で、あくまでも趣味の中で書いているのならそれでもいいでしょう。
ネットスラングで「ワナビー」という言葉があります。
もともとは英語でwanna be=want to beのこと。翻訳すると、「なりたい」ですね。
作家志望の人たちをそう呼んでいるのですが、あまりいいイメージで使われる言葉ではなく、一説によると「(ラノベなどの)作家を志していて気取っている」というような蔑称として「ワナビー」が使われることがあるようです。
つまりワナビーとは、口だけ人間ってことです。
「ワナビー」の世界に収まっているだけなら、順番も構成も何も考えずただ好きに書いていてもいいのです。
しかし、当サイトをご覧になっている方は、少なからず「本を出版するぞ」という高い志とモチベーションを持たれていると思います。
そのためには、もう一歩進んだアウトプットを意識していただきたいと思っています。
その、素人状態から一歩進んだ企画書や原稿を作るために、「目次作り」という作業が大いに役立つのです。
筋道、順番が大事なのはどのジャンルでも共通しています。
ビジネス書でも、エッセイでも、自分史でもそうです。
(エッセイや自分史・自伝に関しては、生誕から〜成功までといった形でおそらく時系列で書かれることが多いでしょう)
小説や漫画などのフィクション、物語のあるものは、小見出しや目次の変わりに「プロット」と呼ばれる、あらすじと本文の中間のようなものをまず練り上げていくことが通常です。
漫画家も小説家も、いきなり本原稿に取り掛かったりはしません。
※どのジャンルで、ともいいましたが、写真集や画集はどちらかというと文章ではなく「芸術」という括りになるので、ここでは一旦置いておきます。
句集、詩集、俳句、歌集もまた少し趣が変わります。こちらもやはり当サイトでお話しているようなものには該当しません。
大半のジャンルでは、「原稿」の前の段階が存在する、ということはこれでお分かりいただけたと思います。
全ての作家、先生は、「いきなり原稿を書く」ということはほとんどなく、しっかりと前の段階で準備を行っていることが大半です。
なので文章を書き慣れていない状態の人が、インプットが十分行えた気分になって、さあ書いてみよう!と意気揚々といきなり原稿に向かう方法は、あまりおすすめしません。
筋道と、順番をきっちりと立てること。
本当に本当に、これは大切なことです。
この重要な作業を確立させるためにも、目次を作って全体の構成をしっかりと練り上げていただければと思います。