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本執筆時のメンタルコントロールを仕組み化する方法

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執筆は思っている以上にメンタルが堪える作業。

多くの作家にとって執筆作業というのは孤独な戦いです。

ただ「知識を文章化するだけ」のビジネス書でさえ、ネタにつまり、表現に悩み、思わずゲームに逃避するなどということがあります。

産みの苦しみでいえば、執筆の大変さは卒業論文をはるかに超えます。

担当教授に「いちおう就職も決まってるんだし、今さら留年ってわけにはいかないだろ」と嫌味を言われながら渋々受け取ってもらった卒論『なぜ秋葉原はオタクにとって特別な街になったのか』なんて目ではありません。

文字数は当然卒業論文の何倍も書かなければいけないですし、なにしろ少なくとも数千人、数万人の人に「お金を払っても読みたい!」と思ってもらわなければならないのですから、大変なプレッシャーです。

こういうとき助けになるのは現実逃避用のゲームや漫画ではなく、「人」の存在です。

この記事ではどうやって自分のメンタルをコントロールしモチベーションを保っていく仕組みを作るのか、どんなタイプの周りの人を巻き込めばいいのかをお話しします。

■自分のメンタルをコントロールする仕組み:
・身近に応援者を確保する

・ネット民のフィードバックを利用する

・担当編集者を活用する

まずは身近に応援者や仲間がいる状態を確保しよう。

最も大切なのは、あなたのラフ原稿を下読みしてくれたり、執筆に関する話題を共有出来る、身近な人の存在です。

配偶者や親友など、自分のことを好きでいてくれる人、肯定してくれる人なら最適だと思います。

もしくは執筆作業をしている同じ目標を持った仲間でも良いと思います。

専門的な知識や具体的なアドバイスが出来る人でなくとも良いのです。

単に「この表現がクドい」とか「これってどういう意味?」と素朴なことを投げ返してくれる友人や、「明日もまた9時に集合して一緒に執筆作業をしよう!頑張ろうぜ!」と言ってくれる執筆仲間がいるだけで、著者は客観的視点の工夫が出来たり、孤独から脱することが出来る様になります。

ネットの反応は無料で得られるアドバイス

また、心が強い人であれば、ネットの反応も参考になることがあります。

もちろん出版社から依頼を受けた後に書いている本物の原稿を見てもらうわけにはいきませんが、下積み時代やお試しで書いたものなら構わないでしょう。

そもそもネットに公開しないと始まらないので、その対価としてネット住民から受け取るメッセージには鍛えらることでしょう。

ネットの人は著者と直接の知り合いでもなく、匿名のまま書き込むことが出来ますから、あまりにも遠慮がない忌憚ないメッセージを貰うことも多いです。

しかしながら、そういう否定的な忌憚のないコメントは友人からはなかなか得づらいものです。

そこにこそ工夫のヒントがあり、それによって鍛えられるということはあると思います。

文句つけながらも全編しっかり見てくれたうえ、無料で「アドバイス」してくれたわけですから、かなりありがたいことだと認識すべきです。

ただ、これは本当に心が強い人だけにしてください。

慣れていない人が生なアンチ意見を目にするとショックを受けますし、二度と書けなくなるかもしれないので、適度に自分の状況を鑑みながら試してみてください。

担当の編集者を可能な限り活用しよう!

そして最後に、もっとも頼るべきは担当の編集者です。

なにしろあなたの出版を一番期待しているのは出版社であり、担当編集者です。

だってそれが商売なのですから。

良い作品を仕上げてもらわないと困るし、作家を壊しては元も子もないから気も遣ってくれます。

向こうも私を使う、私も向こうを使う。

そう考えるとフェアな状況ですから、こちらも担当の編集者に片っ端から相談をしてみましょう。たくさん活用して良いのです。

逆に自分の意見に固執し、出版社の編集者の意見を聞かない人、相談すらしない人に対しては、担当の編集者の匙を投げたくなってしまいます。

そういう人は編集さんの意見も聞かず「これでいいのだ」を押し通すからダメなのよ、と出版社の人が言っていたのを聞いたことがあります。

もっと信頼して欲しいそうですよ。

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