1冊だけの自費出版を受けてくれる出版社はある?費用などよくある9つの質問調べてみました!
1冊だけで出版するのはありなのか?
「1冊だけの自費出版はありですか?」
こういった質問を受けることが時々あります。
色々聞いてみると、大抵は「自分の記念に1冊だけの本を出版してみたい」という背景からのご質問のようです。
これらのご質問をされる方々の多くは、同時に下記のような疑問も持っています。
■一冊だけの出版に関する疑問:
– そもそも1冊だけの自費出版はありなのか?– 1冊だけの自費出版を受けてくれる出版社はある?
– 1冊だけ出版する人はどのくらいいるのか?私は特殊な例なのではないか?– 1冊だけの出版の費用はどれくらいなのか?
– 1冊だけの出版はジャンルが限られるのか?
– 1冊だけ出版して後から増刷することは可能?そのときの費用は?– 1冊だけの自費出版の方が手続きや時間は短い?
– 1冊だけの自費出版になると本のクオリティが落ちるの?
– 1冊だけの自費出版で著作権やISBNはどう取り扱う?
以下では、これらの質問にお答えしていこうと思います。
①そもそも一冊だけの自費出版はありなのか?
ありです。何の問題もありません。
ただし、例えば編集者に校正をしてもらった場合、編集者の業務量はあなたが1冊出版しようが1,000冊出版しようが変わりません。
従って、一般的には出版部数が少なければ少ないほど1冊あたりの出版費用は高くなるということだけは留意しておくと良いと思います。
②1冊だけの自費出版を受けてくれる出版社は?
1冊だけの自費出版を取り扱っている出版社は意外と限られています。
なぜなら大手出版社になればなるほど、ビジネスの観点から一定以上(300冊〜など)刷らないと出版できないことが多いからです。
もちろん、出版社によってコンセプトが異なるため、「少部数でもOK」と、より著者に寄り添った自費出版サービスを提供している出版社もあります。
たとえば、自費出版実績が多く安心出来る有名どころとしては、パレードブックスがおすすめです。
パレードブックスなら出版実績は申し分ないですし、自費出版専門社ならではの経験豊富な実力派担当者が出版のアドバイスをしてくれます。
*こちらからパレードブックスの出版資料が入手可能です。
実際の費用を知れるだけではなく、本出版に関わる知識や出版の流れを学べるメリットがあります。
いずれにせよ、資料請求だけなら無料なので、本の出版に興味のある方は、こちらの出版パンフレットを入手しておくと良いでしょう。
さらには資料から担当へ直接コンタクトも取れますので、手元に勉強資料を持っておくことをお勧めします。
③実際に1冊だけで出版される方はどれくらいいるのか?
おそらく、「1冊だけの本を出版されようとしているあなたは特殊な例なのか?」ということを知りたいのかと思います。
実際のところ、卒業論文や自分史などのジャンルでは、1冊だけの自費出版は良く行われています。
また、出版社にヒアリングしたところ「自分のためだけに自分で書いた小説や絵本を一冊の本にしてみたい」といった需要からの1冊だけの自費出版も割と頻繁にある依頼だとのことでした。
従って、1冊だけの出版は決して特殊な事例ではありません。
1冊しか出版されていない本は市場に出回らず、そのような事例を耳にする機会がないため、珍しく感じるだけです。
④1冊だけの出版の費用はどれくらいなのか?
費用は正直出版したい本によって大きく変わりますが、1,000円から20万円くらいをイメージすると良いでしょう。
例えば、編集者の校正も入れず、パンフレットレベルのクオリティの本であれば1,000円で1冊を制作することも可能です。
しかしながら、当然校正も入っておらず、見た目も売っているレベルの本には到底及びません。
一般に書店に並んでいる文庫と同等品質の校正を想定すれば、最低10万円は下らないでしょう。
低品質のアルバイトを時給千円で雇い、5時間で読める小説を20時間で校正してたとしても2万円掛かります。
また、使う紙(コート紙など)や製本方法(ハードカバーなど)などによっても費用は大きく変わりますので、このあたりも含め「書店に並んでいるレベルのしっかりした本」を1冊だけ出版したい、ということであれば、最大20万円程度をイメージしておくと良いかもしれません。
⑤1冊だけの出版はジャンルが限られるのか?
そんなことはありません。
小説やエッセイはもちろん、ジャンル問わず写真集や絵本であっても一冊から自費出版は可能です。
出版社もサービスとして展開しているので、ジャンルによってサービスを限定するということはしません。
⑥1冊だけ出版して後から増刷することは可能?そのときの費用は?
出版社や印刷所によって異なりますが、増刷は可能なケースが多いようです。
増刷の可否は出版社が本のデータを残しているかに依存します。
このデータを何年か残している出版社が多いため、基本は増刷が可能です。
ただもちろん出版社によって異なるので、出版する際に確認する方がよいでしょう。
増刷にかかる費用も出版社によって異なります。
しかしデータがすでにある場合は、編集や本を1から作るコストは発生しないため、
0から作るより費用を抑えられるケースが多いようです。
⑦1冊だけの自費出版の方が手続きや時間は短い?
若干ですが1冊だけの出版の方が短い可能性があります。
なぜなら、冊数が少ない方が印刷所で発生する手間が少なくなるからです。
とはいえ出版における印刷の手間は比較的小さいので、
そんなに大きな差はないものと思っていた方がいいでしょう。
⑧1冊だけの自費出版になると本のクオリティが落ちるの?
品質は1冊でも100冊でも変わりません。
基本的に同じ工程を踏んで1冊印刷するか100冊印刷するか、だけの違いのため本のクオリティは変わりません。
ただ印刷所も機械で印刷するので、あまりに冊数が多いとクオリティに差がでる可能性が僅かですがありそうです。
⑨1冊だけの自費出版で著作権やISBNはどう取り扱う?
1冊の出版でも基本的に著作権は著者にあります。
なお著作権の有無は契約次第になりますので、出版社と契約する際にしっかりと確認しましょう。
ISBNですが、本格的に販売したい場合は1冊でもISBNを取得することになります。
というのも書店販売や図書館へ寄贈する場合は、本を取り扱う都合上、ISBNが必須となるからです。
(ISBNがないと書店員さんや図書員さんの事務が増えるので、流通や寄贈を拒まれるケースもあります)
なお一般的なISBNの取得費用は8,000円+税です。
コラム:具体的な自費出版の手順
具体的な出版の手順を知っておけば、安心して出版ができますし何よりモチベーションも高まります。
出版の手順は以下の6つのステップで進むことが多いです。
~本を作る大まかな手順~
1.原稿作成
2.書籍のサイズや部数、出版の目的の決定
3.出版社に相談、費用の見積もりと契約
4.原稿の提出、表紙などデザインの決定
5.校正
6.印刷、製本
詳しい手順は以下のページをご覧ください。
自分の本を作るにはどうすればいい?作り方や出版方法、おすすめの出版社をご紹介