自費出版のデメリットや問題点は?詐欺やトラブルリスクを把握して不安なく出版しよう!
詐欺やトラブルが心配・・・そんなリスクや問題点、デメリットを把握して、安心して自費出版しよう!
この記事をみてくださっている方は、おそらく自費出版を検討している一方、様々なトラブルが起こることを不安視されているのではないでしょうか?
■多くの方が抱いている不安の例:
・出版詐欺があると聞いたことあるけど、大丈夫かな・・・?
・文芸社や幻冬社のような大手企業でも詐欺や自費出版トラブルってありえるの・・・?
・自費出版の詐欺やトラブルの事例を確認したい・・・
・自費出版の契約書に押印する前に気をつけて確認すべきことって?
・自費出版の問題点をやデメリットを正確に把握して、リスクを回避して不安ない出版がしたい!
しかしながら、出版はメリットも大きく、多くの人が憧れる目標。
これだけのメリットがあれば、不安でも出版に踏み切ってしまう人は多いのも納得です。
■出版するメリット:
1.非常に希少な存在になれる(出版経験がある人が少ない)
2.就職活動時や営業時に大きな武器になる
3.専門的な知識と論理力が身に付く
4.自信を得ることが出来る
5.印税を得ることが出来る
6.親孝行になる
しかしながら、出版に関する知識に著者が疎いことに浸け込み、悪徳商法や詐欺を行う悪質な出版社も存在しています。
しかし、これだけ有益なメリットがある出版を、不安だからと簡単に諦めてしまうのはもったいないです。
そこで、この記事を通して、実際の詐欺やトラブルの事例や、自費出版の契約書が含む問題点、自費出版のメリットデメリット等を正確に把握してほしいと思ってこの記事を執筆しています。
起こり得る問題や各種リスクを先に把握していれば、全てのトラブルは回避できます。
この記事を読み込み、出版に向けた不安を解消した上で、皆様には最高の出版体験を得て頂きたいと思います!
参考:本は1年間にどれくらい売れているのか?出版をしたことがある人はどれくらいいるのか?
詐欺被害が多いのは共同出版。自費出版と共同出版の違いとは?
特に詐欺の被害報告が多いのが共同出版です。
共同出版は自費出版と非常に似ているのですが、その違いは費用負担の対象です。
■自費出版と共同出版の違い:
・自費出版の出版費用は著者が全額負担する・共同出版の出版費用は出版社と著者で分割して負担する
「自費出版」は制作費用は全額著者が負担し、その利益も基本的には全額著者の収益になります。
「共同出版」は、制作費用を著者と出版社が共同で負担します。
印税(原稿料にあたるもの)は、初版では無し、増刷することになれば一定額を出版社が著者に支払う、といったケースが多いようです。
自費出版のトラブルは、実はこの共同出版のケースが多いです。
よく見られる共同出版の詐欺やトラブルの具体的な流れ
「コンテスト」や「賞」「ビジネス公募」という煽り文句をつけて原稿応募を行っている出版社は多数存在しています。
多くの場合、賞の受賞者への特典は「出版にかかる費用を出版社が半分負担してくれる」等です。
このため「自費出版より安い!」とメリットに惹かれて安易に出版を決めてしまいがちですが、まさにそれが詐欺への落とし穴です。
出版にかかる費用を負担するのではなく、出版社は様々な必要経費を節約することでその費用を捻出する場合もあるようです。
その結果、出版が遅れたり、書店に販売されていても目立たない棚の隅に配置されていたり、そもそも倉庫に置かれていて販売されていない場合もあります。
当然契約書に「いつまでに出版する」「どこの書店のどの棚に配置する」等取り決めていれば問題はありません。
しかし、契約書を作成する際にそこまで詰めていなかった場合、出版社側の裁量で作成された契約書に基づいて、著者側が不都合を押し付けられてしまう事もあります。
契約書次第では、更に余った在庫は著者買取となるケースもあります。
ここで不満を爆発させた著者がインターネットに「詐欺だ!」と口コミを記載し、出版社の悪い評判が広まる、というパターンが良くある流れです。
従って、上記のようなことにならないように、しっかり契約書を読み込み、修正すべきところは修正依頼をしていくべきなのです。
しかしながら実際のところ、契約に疎く賞の受賞で浮かれている著者は、よく契約書を確認もせず捺印してしまう事もあるようです。
なおこれは、契約書を貰った時点で、すぐに押印せず、契約書を法律が分かる人や優秀なビジネスマンにみてもらうことで回避できるトラブルリスクです。
トラブルというのは出版社に悪意がなくとも起こり得るものなので、リスクや問題点を把握した上で著者側も自分で防衛する必要があります。
しかし、問題は詐欺の場合です。
例えばこれから紹介する新風舎のトラブル事例は、「著者が契約内容をちゃんと確認しないであろうことを分かった上で、著者から出版費用を搾取する目的で契約書を作成していたのではないか」と言われており、おそらく詐欺のケースと考えられています。
実際の被害例:新風舍のケース
■自費出版で「夢を奪われた」 著者が新風舎を提訴
自費出版の大手・新風舎と自著の出版契約を同社と結んでいた4人は2007年7月4日、虚偽の説明を受けて出版費用を騙し取られたとして、新風舎を相手取り、合計約763万円の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こした。
訴状によれば、広告で「出版された書籍は、全国各地の書店で販売する体制を整えている」などと表現し、出版契約すれば全国の書店の店頭で販売されると信じ込ませた上、1冊も店頭に陳列されない可能性があるにもかかわらず、故意にこうした事実を告げず、「書籍が書店の店頭に陳列される」と誤信させた、としている。
実際、500部(50部は著者分)出版した原告の場合は、出版の約2ヵ月後時点で、12店舗に28冊しか陳列されず、800部(100部は著者分)出版した別の原告の場合は、出版の約1ヵ月後時点で10店舗に44冊しか陳列されていなかった。さらに、書籍は新風舎の直営店に陳列されるだけで、広告掲載のほかは、書店に一方的に紹介文・ファックスを送り続けるだけの営業活動しかしていなかった、と指摘している。
引用元:J_CAST_NEWS
新風舎は自費出版や共同出版をメインに展開していた出版社です。
上記は新風舎で実際に被害に合われた方の事例です。
新風舎では共同出版の盛行により飛躍的に出版点数が伸び、2005年には出版点数で業界一位となるなど多数の書籍を発行するようになっていましたが、それと同時に著者とのトラブルも増加しました。
その結果、多数の著者からの苦情、訴訟問題が発生し、2008年には経営破綻しています。
このケースは間違いなく新風舎が故意に誤認誘導を図った悪質な事例ですが、契約書上で「最低どのくらいの期間どの書店でどの位置に陳列されるか」を明確に記載させていれば起こり得なかった問題で、著者側がしっかり契約書を詰めていればこのトラブルは回避出来たとも言えます。
分かりやすい事例として今回は出版社が一方的に悪い事例を上げましたが、多くの場合、詐欺というより相互誤認の結果発生したトラブルで、出版社と著者双方に問題点があったりします。
参考:出版をするにあたって知っておいた方がいい用語集〜出版社社員が使う用語を片っ端から説明します
問題点やリスクを正確に把握し、詐欺やトラブルを避けるために
ではこれらのトラブルリスクを避けるためにどうすればよいのでしょうか?
対策としては下記4点をしっかり確認すれば良いでしょう。
■確認すべき4点:
①出版社側からあなたの著作への評価
②見積もり金額
③出版社の評判
④契約書の内容
①出版社側からあなたの著作への評価
自分の著作に対して明らかに過剰な評価をしてきた場合、出版社は不当な共同出版を目論んでいる可能性があります。
出版社側からの書籍の評価が本当に正当な評価であるかどうかを、一度考えてみるようにしてください。
周囲の友人にも自らの著作を読んでもらい、出版社側からの評価と近しい評価を貰えるかなど、その妥当性を検証してみることは重要です。
参考:自費出版でベストセラーとなった成功例集!売れた本・人気本の参考事例まとめリスト
②見積もり金額
見積もり金額が安いことをメリットと感じ飛びついてしまう人も多いですが、一息おきましょう。
見積金額が明らかに高い場合は要注意です。
自費出版や共同出版にかかる適切な費用の相場(予算感)は下記のページにて纏めましたので、参照してみてください。
安すぎる場合、高すぎる場合は要注意です。
また、他の出版社でも相見積もりを取ってみることも重要です。
文芸社やパレードブックスのように出版の相談会を開いている出版社もありますので、打診を受けた共同出版の見積額が適切かを相談してみたほうがよいでしょう。
③出版社の評判や口コミ
実際に契約書を交わす前に出版社の評判を調べてみる事も重要です。
ただし単純に「出版社名 x 評判」「出版社名 x 口コミ」と検索してその結果を盲信するのも考えものです。
なぜなら、基本的に人間の性質として、わざわざ評判や口コミを書くのは非常に満足している時と不満な時に限られるからです。(Amazonの各商品の評価を見ても、星1と星5に評価が集中していますが、同じ理由です)
従って、悪い口コミしか出てこない場合は考えものですが、良い口コミに加え悪い口コミも多いというのは、それだけ出版の実績が多いということでもあります。
従ってこの観点からは、以下を気をつけるようにしてください。
■気をつけるべき3箇条:
1. 口コミがない出版社には特に注意する(実績不足)
2. 悪い口コミしかない出版社は避ける
3. 良い口コミも悪い口コミもある出版社は逆にオススメ。ただしその事例をしっかり読み込むべし。
当サイトでも出版体験談を掲載しておりますので、是非参考にしてください。
また、多くの出版社を調べてきた当サイトのオススメ出版社で本を出すのも一つの手です。
④契約書の内容(詐欺やトラブル回避に一番重要!)
企業勤めで法務や営業の方々は契約書に慣れているかもしれませんが、そうでなければ契約書というもの自体に馴染みがないかもしれません。
その場合、その場で契約はせず、一度契約書のドラフトを持ち帰り、第三者に一度レビューをしてもらい、起こりうる潜在的リスクを把握するようにしましょう。(ビジネスレベルの論理力を持った人、ないしは法律を知っている人がオススメ)
これだけでかなりの不安を排除し、大幅にトラブルや詐欺のリスクを減らすことができます。
これが一番重要な項目です。
リスクを把握することでトラブルは回避できる!安心して理想の出版活動を〜
インターネット上では詐欺出版社に対する一方的な非難が多いですが、「契約」を交わしている以上、著者側もしっかりリスクを認識する必要があります。
とはいえ出版ど素人に対して、出版のプロが詐欺を仕掛けてくるとなると回避も難しいことでしょう。
このような悪質出版社は少ないとは言え、その事例はゼロではないことも事実。
このようなトラブルは、出版に関する知識をつけ、契約に対して注意を払えばしっかりと回避出来ます。
トラブルリスクというデメリットがあっても、それで出版を諦めてしまうのは非常にもったいないです。
トラブルに巻き込まれる可能性を低くし、不安なく出版活動が出来るよう、本記事にて記載した最低限のリスク管理は行うようにしましょう。
出版の知識をつけてリスク回避するためにも、興味のある方は以下の出版資料を確認してみてください。
■こちらからパレードブックスの出版資料が入手可能です。
出版資料を読み込むことで本の出版に関する知識や、出版までの流れを把握出来ます。
何よりパレードブックスは長年自費出版を取り扱っている安心して本を出せる出版社です。
いずれにせよ、資料請求だけなら無料なので、本の出版に興味のある方は、こちらの出版パンフレットを入手しておくことをお勧めします。