自費出版でベストセラーとなった成功例!売れた本・人気本の参考事例まとめリスト
自費出版でベストセラーってありえるの?
自費出版とは著者が費用を負担する代わりに、著者の出したい小説や経験を思うように好きな形で本として出せる出版形態のことです。
とはいえ「自費出版なんて、どうせ売れないんでしょ。」とお思いの方。
以下の作品はご存知でしょうか。
実はこれら全て自費出版から世へ羽ばたいた成功例です。
夏目漱石の「こゝろ」は実は自費出版だった!?
誰もがよく知っている夏目漱石著の「こゝろ」ですが、最初は夏目漱石が全額自分で負担して出版したそうです。
出版後は知人の古書販売店においてもらい販売していたのだとか(なおその古書販売店は後の岩波書店です)
なんとその際にあの夏目漱石が自ら本の装丁も手掛けたというのですから驚きです。
あの氷の華も自費出版の成功例!著者はなんと60歳でデビュー
いやいや、そんな明治時代の話をされたってと思ったそこのあなた。ご安心ください。
天野節子著の氷の華は2006年に自費出版され、その反響が大きすぎたがゆえに増刷され、2007年に商業出版までたどり着いた自費出版の圧倒的成功例です。
なんと氷の華は売れるスピードが凄まじく、たった2ヵ月足らずで第6版まで出版されたとのこと。
その後は米倉涼子主演でテレビドラマ化までされたのですから、まさに一世を風靡した作品です。
著者である天野節子は60歳で初の出版をしました。
もともと出版予定だった自費出版の出版社が倒産し、途方に暮れていた中、別の出版社に問い合わせたところ編集から快諾され、そのままの勢いで発売まで突き進んでいき、大ヒットとなった作品です。
有名作家への登竜門?自費出版が持つポテンシャル
特に「B型自分の説明書」は、その後立て続けに出版された「A型自分の説明書」「AB型自分の説明書」「O型自分の説明書」とさらに同じシチュエーションごとに各血液型の行動パターンが比較できる「I型自分の説明書」を加え、シリーズ累計620万部の大ヒット作品となりました。
それぞれ今では続編シリーズまで出版されており、超がつくほどのベストセラーとなっています。
Amazonでみると一冊1,080円なので、印税が仮に10%だとしても(自費出版なのでもっと多いはずですが)、著者の収入は6億2,000万円にもなります。
totoBIGですら最高6億円ですから、想像もつきませんね。
この出版に至るエピソードを探ってみると、著者は「元がとれたらいいな」という心持ちで、当初は発行部数わずか1,000部でスタートしたそうです。
担当編集者が、著者のイラストの魅力に気づき、それを活かすような構成に変更。
書店に配本した際には、とある書店員さんが内容へ共感し平積みにしたところ、飛ぶように売れたようです。
そして話題が話題を呼びメディア等でも取り上げられ、今や620万部の大ベストセラーに至っています。
このように多数の成功例があるのですから、自費出版の本にも大ヒットの可能性があることがわかります。
著者になるには必ずしも読書家である必要はない?
映画化もされた「リアル鬼ごっこ」の著者山田悠介氏は、この作品を書くまで読書すらまともにしたことがなかったそうです。
そんな著者が2ヶ月間で書き上げた作品は、半年で1万部、今では100万部以上売れる大ヒット作品となり、ご存知映画にもなっています。
作家になるには、文章力が初めからあるに越したことはありませんが、アイデア・発想力がそれを凌駕する場合もあるんですね。
著者の作品は、今では多方面にメディア化され、多くの作品が映画のみならず、漫画やドラマ、舞台等に横展開され、著者は幅広い分野で素晴らしい活躍と貢献をされています。
自費出版を成功させる3つのポイント
~自費出版を成功させるポイント~
・出版するタイミングを知る
・読者に読んでもらえる強烈なタイトルを
・実績のある出版社を選ぶ
自費出版に限らずですが、本の売れ行きはタイミングが非常に重要です。
今話題になっている分野でビジネス書や学術書を出せば飛ぶように売れますし、実用書や小説も流行に合わせて出版することで売れ行きは大きく異なります。
また書籍は読者に手に取ってもらえなければ意味がありません。
なので話題になりやすいインパクトのあるタイトルをつけましょう。
とくにネットの発達したこの時代、SNSでバズれば増刷されること間違いなしです。
最後に一番大事なポイントはどの出版社で出版するかです。
実力のある出版社であれば、あなたの書籍の編集だけでなくデザインや販路までしっかりとサポートしてくれます。
当サイトでおすすめしているとっておきの出版社は以下の記事で紹介しているので、気になる方は確認してみてください。
参考:自費出版で損をしないための3つの注意点!安心して出版できる出版社もご紹介!
自費出版を足がかりに人気作家の仲間入り
自らの作品が人の目にさらされることは、不安な側面があることは否めません。「正当に評価されないんじゃないだろうか」、「そもそも見てくれる人はいるのかな」などと過ってしまうのもわかります。
ただ、第三者に読んでもらう機会さえ設ければ、それだけチャンスが拡がることが、これらのエピソードからわかります。
特にB型自分の説明書の成功事例は、編集者と書店員の琴線にふれたことで、これほどまでの爆発的なヒットに繋がっています。
初めから大きな広告宣伝をせずとも、有名人に拡散してもらわなくとも、良いものは良いと共鳴し、行動してくれる人の目に叶えば、夢は現実になるのかもしれませんね。