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本出版の方法 持ち込み商業出版 自費出版 どれくらい儲かるのか?出版社の情報から書き方までまとめました!

自費出版の基礎知識まとめ

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自費出版の基礎知識まとめ

「本を出してみたい!」

このように思い立っても、実際に行動に移すまでのハードルは非常に高いのが出版です。

その理由の一つとして、出版に関する背景知識が不足しているケースがあります。

そこでこの記事では、出版に関する最低限押さえておきたいポイントを解説致します。

こちらの記事も足がかりに、出版に向けて歩みを進めてみてください!

自費出版とは?商業出版との違い

まず自費出版とは何か、一言で言えば費用を自己負担で出版することです。

逆に有名作家の本などは、商業出版と呼ばれ、出版社が制作費や広告費など諸々の費用負担をし、著者には印税が売り上げのおよそ1割程度入ります。

「え、それじゃあ商業出版の方がいいじゃないですか!」と言いたくなる気持ちもわかります。

判断を下す前に、それぞれの特徴を把握してみましょう。

商業出版では、以下のようなメリットとデメリットがあります。

◼︎商業出版のメリット

・費用は出版社が負担してくれる

・広告宣伝を出版社が行ってくれる

 

◼︎商業出版のデメリット

・有名人や著名人でなければ声がかからない

・内容や構成に制約が設けられ、書きたい本を書けない

・(有名作家になれば)締め切りに追われる

どうでしょうか、「有名人や著名人でなければ声がかからない」がネックであり、この仲間入りをするために何かしらの実績が必要という話になってきます。

また、一長一短ではありますが、出版社の企画に沿って執筆することになるため、明確に「こういう本を出版したい!」という方にはそもそも本懐に沿わないかもしれません。

その点、自己都合であるが故に、要所要所で融通が効くという意味では、自費出版にもメリットがあります。

一方で自費出版のデメリットは、費用負担や自己管理が挙げられます。

自費出版のメリットとデメリットは以下の通りです。

◼︎自費出版のメリット

・書きたい内容の本が書ける

・著者の都合で進捗管理できる

 

◼︎自費出版のデメリット

・初期の費用負担が小さくない

・需要予測が難しく在庫を抱えるリスクがある

・モチベーションの維持に課題

費用対効果が高ければ負担に見合った結果が望めますし、適切な出版社を選べば不必要に多くの部数を発行し在庫を抱えることもありません。

出版に際しての強い想いがある方であれば、自己管理はさして問題にならないでしょう。

なお、自費出版をする場合、以下の3点に気をつけましょう。

①明確な「出版したい理由」

②理由と合致した「出版社選び」

③執筆の際に足踏みしない「継続力」

これらの内容をしっかり突き詰めていれば、出版の過程で壁にぶち当たることはまずないでしょう。

自費出版の出版社選び、何を気をつけたらいいの?

出版社は世の中に山のようにあり、また自費出版を取り扱う業者もたくさんあります。

上述した通り、あなたが出版したい理由と合致した出版社を選ぶことが成功の秘訣です。

もしここを見誤ってしまうと途中でトラブルが生じ、執筆するどころではなくなる懸念もあります。

では出版社選びで、重視したいことはなんでしょうか。

・あなたが出版したいジャンルでの実績

・出版社および編集者が経験豊富か

・リーズナブルな価格設定か

そのジャンルでの土地勘と出版・編集の経験値の高さは、あなたがどの程度売りたいかという顧客ニーズと、この本がどの程度売れるかという消費者ニーズのギャップを補ってくれます。

適切な出版社であれば、あなたが「この本をたくさん売りたいです」と言ったとき、より売れる内容に誘ってくれるか、あるいは、この内容は今の消費者にはウケないのでこれくらいの部数にしましょうと正直に言ってくれるはずです。

作品の内容を褒めるだけ褒めて、ろくに編集もせず、たくさんの部数を刷らせる業者もいますので、事前の下調べは欠かさずに、また、コンタクトを取り信頼に足る業者かを確認しておきましょう。

自費出版の大まかな費用

自費出版をする上で最も関心事かと思いますが、正直これは出版社により異なります。

前提条件として、ページ数、本の仕様、発行部数、印刷・製本方法、流通の有無など、様々な要因が複雑に絡み合って決定されます。

ざっくりですが、流通させず身近な人、お世話になった人に配る範囲であれば数十万円単位、流通させ書店で販売する場合には数百万円単位と考えてください。

前者であれば、部数にもよりますが10〜30万円ほどで対応してくれる出版社が多く、後者であれば、発行部数次第ですが少なくとも100〜200万円を見ておく必要があります。

◼︎自費出版のおおまかな費用

流通なし(身内に配る場合):想定部数100〜200部→最低10〜30万円

流通あり(書店に並べる場合):想定部数1,000〜2,000部→最低100〜200万円

印刷費自体は1000部数以下であれば大きな影響は出ませんが、書店への流通に際しては、出版社と書店の間に取次会社という仲介業者が介在し、書店に配本されますので、それなりの手数料がかかります。

ご自身が依頼内容を明確にした上で、複数の出版社に相見積もりをすることをお勧めします。

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