企画書と原稿、どちらを先に書けば効率的か?
企画書と原稿、どちらから書けばいいの?
出版希望者は企画書と原稿、どちらから書くのが効率的なのでしょうか?
これは、どちらからでも大丈夫です。
というのも、無責任に言っているわけではありません。
不思議なことに、執筆の方法やアウトプットの順番にも人それぞれ、やりやすさや相性があるんです。
私(管理人Y)の場合は、一番先に大方の全体構造が見えていない限りは原稿の執筆には取りかかれません。
なので、いわゆる「目次」のようなものを先に作ってしまいますが、これも箇条書きで書かれたような簡単なものではなく、相当細かいところまで書き込んだものです。
頭の中にあるものを、「ここにこれくらいの量を書く」というふうにある程度割り振ってからではないと、なぜか本格的な執筆に取り掛かることができないんです。
そうして出来上がったものは、多少の書き漏れや穴があるものの、ほとんど初稿に近い原稿です。
なので、私の場合は原稿を先に書いてしまい、「企画書」を後で練り上げる、というやり方のほうが性に合っています。
これとは全く逆のタイプ、ざっくりと全体の構成案を出し、企画書の形にしてから原稿に取り掛かる、という方ももちろんいます。
どちらの方法で書いても、どちらにもメリットはあります。
・先に原稿をある程度形にしてしまうタイプの場合:
企画書が通り原稿を書いてください、という段階になった場合に、非常に楽ができます。
あとになって苦しむということがなく、出版社の方が乗り気になっているタイミングで早々と原稿を提出できるため、時季を逃す心配もありません。
ただし、企画書に辿り着くまでに相当な時間がかかってしまう上、その原稿は日の目を浴びない可能性もあるので、効率的にはあまりよくないかもしれません。
・先に全体の構成案を決め、企画書を練り上げるタイプの場合:
やはり一番のメリットは完成までのスピードが早い!という点でしょう。
もちろん企画書を作るまでにじっくりと熟考を重ねる必要はありますが、200枚〜300枚の原稿を書き上げるよりも断然完成が早いです。
出版化が確定したあとに原稿に取りかかれば、無駄も省かれます。
ただし、その後の産み(執筆)の苦しみを味わうことになるかもしれません。
企画書を先にするか、原稿を先にするか。
どちらにもメリットがあり、デメリットがあります。
こればかりはその人の好みと相性なので、自分のやりやすい方法を見つけて行ってくださいね。