本出版ガイド

本出版の方法 持ち込み商業出版 自費出版 どれくらい儲かるのか?出版社の情報から書き方までまとめました!

1冊の本にはどれくらいの文字数が必要か?

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一般的には10万字程度。

例えば原稿の募集要項では、400字詰めの原稿用紙で200〜300枚とされていることが大半です。

(※これも下限は100枚〜受け付けているところもあるので、本当に何とも言えないところではあります)

この一般的な数字を単純計算してみます。

■一般的な本の文字数:

400字×200枚(あるいは300)=80,000〜120,000枚

原稿を応募するためには、最低でも8万字、最高でも12万字程度で「自分の書きたいこと」を収めるのが一般的だと分かります。

しかしながら、各社の募集要項一つとってみても、実は出版社によって少しずつ規定が違います。

ミステリー小説などでは20万字程度。

例えば講談社の「講談社ノベルス・講談社BOX(メフィスト)」を見てみましょう(ミステリー・ファンタジー・SFなどエンタテインメント作品を募集しているサイト)。

こちらの原稿の募集要項を見ると、40字×40行が1枚の規定とされており、枚数は85〜180枚と定められています。

■ミステリー小説などの文字数:

40字 × 40行 x 85〜180枚 =136,000〜288,000字

応募の時点で最低文字数が13万字を超えています。

ちょっと気が遠くなってしまいそうなくらいに膨大な数字ですね。

講談社の「講談社ノベルス・講談社BOX」の募集している本は、テーマがエンタテイメント作品ですので、相当な長編になることも想定した字数設定なのだと思います。実際、ストーリー展開に富んだファンタジー作品などは、ボリュームとしても大作のことが多いです。

ただ、このページを閲覧頂いている方こられている方の多くは、おそらくはいきなり大長編にチャレンジしよう、と思っていないと思いますので、最初からこんなにたくさんの量を書けなくても大丈夫です。

引き続き他のジャンルも見てみましょう。

参考:自費出版を扱っている出版社まとめ>>

文庫や新書は12万字程度。

例えばビジネス書でも多く見かける新書の場合、大抵は1ページ内の文字数は600字くらいです。

そして実際に出版される本も、200ページ弱のものが多いです。

■新書の文字数:

600字 × 200ページ =120,000字

文庫の場合は、1ページが約600文字前後。

実際に出版されるページ数は200〜300ページのものが多いです。

■文庫の文字数:

600字 × 200〜300ページ = 120,000〜180,000字

新書や文庫は薄いように見えて、これでも中々文字数が多いということが分かります。

実際は、出版社やジャンルによって1ページ内に収まっている文字数は違いますし、近年では1ページ内の文字数を少なくしている出版社も多いです(文字数が大きい方が見やすいということかも知れません)。

また、特にビジネス書においては、図表やグラフのスペースもありますので、実際は1冊7-8万字程度の文字数であることも多いです。

大学生の卒業論文が一般的に4万字以上ですから、卒論2冊分と考えれば、もちろん関心のある分野について書く訳ですし、頑張って書けない量ではなさそうですね。

参考:なぜ94%の人が出版を諦めるのか?>>

有名なあの本は何文字か?

ここで誰もが知る有名な書籍の文字数をご紹介しましょう。

■坊ちゃん(夏目漱石)

400字 × 240ページ = 96,000文字

■告白(湊かなえ)

400字 × 270ページ = 108,000文字

■涼宮ハルヒの憂鬱 (谷川 流)

400字 × 280ページ = 120,000文字

■白夜行(東野圭吾)

400字 × 860ページ = 344,000文字

■ハリーポッターと賢者の石(J・K・ローリング)

800字 × 450ページ = 360,000文字

10万文字前後の作品がやはり多いですが、ハリーポッターや白夜行など読み応えのある作品は通常の3倍以上の量があります。

コラム:世界一長い書籍は何文字?

世界で最も長い小説としてギネス記録に登録されている書籍があります。

マルセル・プルースト著の「失われた時を求めて」という小説で、なんと文字数は9,609,000字です。

フランス語の原書の場合ではありますが、ページ数も3,000ページと超大作です。

これだけ圧倒的な量だと読む気が失せるのでは、と思いがちですが文学的に評価もされており、20世紀を代表する世界的な傑作です。

応募の時点で何万字も書いていないといけないの?

出版社応募するために、何万字もの文章を書くのは中々の一苦労。

文章を書いた上で不採用となってしまったら中々応えるものがあります。

しかしながら、いくつかの出版社では、本をアイデアレベルで応募出来るところもあります。

当サイトで紹介しているパレードブックスもその一つで、出版の意気込みがあれば、まずはアイデアベースで応募することも実は可能です。

応募の方法や出版のイロハがまとまったパンフレットをパレードブックスは無料で送付してくれるので、こちらを入手した上で、まずはアイデアを送ってみましょう。

こちらからパレードブックスの出版に関する資料請求が可能です。

いずれにせよ、資料請求だけなら無料なので、本の出版に関する知識や出版までの流れを把握する意味でも、本の出版に興味のある方は、こちらの出版パンフレットを入手しておくことをお勧めします。

その後、出版社の担当が興味を持てば、どのように書き進めるかを担当と相談しながら進めることが可能です。

従って、たくさんの本のアイデアの中からどの案を採用するか迷っている方は、まずはアイデアベースで応募してみると良いと思います。

参考:出版社にあなたの本を出したいと思わせる方法>>

 - 出版の基礎, 出版Q&A・コラム