本を書くためのアイデアの練り方の基本を教えます!
あなたが書きたいものは何ですか?
まずは作家デビューを目指して、アイデアを練っていく方法を学んでいきましょう。
しかしながら、ジャンルによっては、アイデアの練り方から出版社への売り込み方が全く変わってきてしまいますので、まずは何のジャンルでどんな本を書きたいのか?を明確化してください。
本といっても、幅広いジャンルのものがあります。例えば以下のようなものです。
漫画、絵本、自分史、句集、詩集、俳句、歌集、歴史書、学術書、写真集、レシピ本、エッセイ、
ビジネス書、自己啓発書……
当たり前ですが、漫画を売っている出版社とビジネス書を売っている出版社は違いますし、アイデアの練り方も違いますよね。
今のは極端な例ですが、とはいえどのジャンルを得意とした出版社なのか?など、持ち込み先の出版社自体の得意分野も考えていかなければなりませんから、ここは非常に重要です。
「書きたい本のテーマとそのメインとなる主張」「それは何のジャンルに属するのか?」
これくらいは初めに決めておくべきでしょう。
インプットとアウトプット・・・実はインプットの方が重要!
さあ、書きたい本のテーマが決まりました。
ここで重要となって来るのがインプット、アウトプットという概念です。
インプット=「知識や情報を頭に入れること」
アウトプット=「頭に入れたものを文章や図など形にすること」
上記の通りざっくり認識して頂ければ大丈夫です。
多くの人はアウトプットを大切に考えるようです。
自分の書いたものが書籍化され、ベストセラー作家になって収入を得るためにはどうすればいいだろう?面白い文章を書かなきゃな…こう考えて、上手な文章を書くこと(アウトプット)が大切のような気も確かにするかもしれません。
しかし重要度で言えば、インプットのほうがその何倍も大切です。
なぜなら、人間は、自分の中にある知識や情報の中で、しっかり理解して咀嚼したものしか排出することができないからです。
参考:初心者作家に必須の小説の書き方準備の基本 おすすめ書籍も紹介!
インプットの技術・・・他の人が知らない知識や観点だからこそ差別化要素になる!
本が売れるのは、あなたの持っている知識やセンスを読者が読みたいと思うか、もしくはあなたの持っている観点を読者が知りたいと思うか、のどちらかでしょう。
人間は頭の中にあること以上のものはアウトプット出来ませんから、まずはあなた自身が価値あるものを書くことができるほどの知識や観点、センスなどを持つことが前提となります。
童貞を卒業したばかりの中学生が「モテる方法」を書いても誰も興味を持ちませんが、メンタリストのDaiGoのようにいろんな人の心理を分析して来た人が「モテる方法」を書いたら興味を持ちますよね。
それと同じです。あなたの頭の中にある情報が、まず前提として、価値があるものでなくてはなりません。
現状すでに良い情報や考え、アイデアをお持ちなら良いですが、そうではないのならまずはどんどん情報をインプットしましょう。ネットサーフィンや読書から得るもよし、旅行やあなた自身の実体験から得るもよし、方法は何でも構いません。
その際のコツは「組み合わせる」ことです。
例えばあなたがココナッツオイルについて詳しかったとしましょう。
ココナッツオイルについて説明する本をあなたが書いたとして売れるとは思えませんが(すでにそういう書籍はたくさんあります)、あなたがマラソンに詳しくて、ココナッツオイルにも詳しい知識があったとすれば、それを組み合わせれば「ココナッツオイルでマラソンが速くなる!」というアイデアを出せるかもしれません
一見、直接関係がないように思えることでも構いません。そこから新たなひらめきが生まれる可能性が十分あるからです。
このようにアイデアを思いつくのは、あなた自身の興味や関心と、それに基づく知識や経験になることが多いです。
従ってまずは「自分ならこれが書ける」「書きたいものがある」という領域を特定し、そこに関して知識を集めてみたりするのも面白いかもしれませんね。
例えば、時間を決めて関連する情報をバーーーーっと本から集めて頭に叩き込む方法なんてのもありかもしれません。
情報を集めている最中に感じたことをメモしよう。
「一見関係のないことのように思えても、後々役に立つ」ということはよくあります。
抱いた疑問や感想は、大切なひらめきの一つであるとともに、次のインプット先を見つける新たな糸口にもなります。どうかアイデアは大切にメモに残しておいてください。
例えば、あなたはあなたの書きたいテーマ(例えばココナッツオイルとします)をはっきりと思い浮かべているとしましょう。
ちなみにこの動機は何でも構いません。「これなら書けそうだ」「このテーマを自分がもっと知ってみたい」がきっかけでもいいのです。
「書いてみたい」「書きたい」という気持ちが確立されたとき、すでにあなたは執筆への第一歩を踏み出しています。
そこからは、情報を集めることが始まります。図書館に行ってココナッツオイルのコーナーを見て回る、もしくはインターネット上でココナッツオイルと検索してみて情報を集めるのもいいでしょう。
とにかく片っ端から気になる情報を頭の中に叩き込んでください。そして気になったワードなどは全てメモに書き留めておくのです。
そんなインプットの最中に、もしかしたら「書きたいテーマ」が少しずつぶれてくることもあるかもしれません。
例えば図書館であれば、隣のコーナーにマッサージの本がたくさんあった。
あれ・・・ココナッツオイルってマッサージに使えるのかな?
そうしてマッサージについて気になったら、それはそれで構いません。
「書きたいもの」のストックとしてメモしてしまいましょう。どんなアイデアが最後活きて来るかはわかりません。アイデアは、多くあればあるほど良いです。
そして、本を執筆するためには、感受性も大切になってきます。
取り入れる知識をそのまま受け入れるだけではなく、読んでいる最中に感じた自分の感想や疑問をメモして、思考を整理していきましょう。
先ほども言いましたが、「一見関係のないことのように思えても、後々役に立つ」ということがあるのです。
あなたの残したメモは後々の執筆活動に活きて来ることでしょう。
上手なアウトプットは、最初は無理です。
インプットの方をまず大事にしていただきたい理由はもう一つ。
頭の中に、とても素晴らしく、本にすれば確実にベストセラーを狙えるような素敵なアイデアがあったとしても、それを的確にアウトプットすることはまず無理な話です。
そのアイデアを紙に書いて渡して、ゴーストライターをお願いしたとしても無理な話です。
文章の上手・下手というのももちろん出来には関係ありますが、実際にはアウトプットという作業はとても大変です。
どういう構成で書けば読者を惹きつけていけるか?
自分の伝えたいことを伝えていけるか?
そういう点も含めながら、頭の中にあることを文章化していったり、図形にしていくのは、素人にはとても難易度の高い作業です。
まずは、インプットを充実させてください。
書いても書いてもまだ書ける!
それくらいの量の情報を頭に叩き込みましょう。
インプットの時点で、「これは本当にベストセラーの本になるのか?」「こんなことで儲かるのか?などという考えは不要です。
インプットは自分本位で、ご自分の興味の赴くまま、好きにしていってください。できれば、インプットを楽しんで行えればより最高です。
膨大な量の情報や知識、疑問や感想をとにかく溜め込む。
そこから必要な部分だけをアウトプットしていくという作業を繰り返し、慣れていくことが大切です。
参考:出版志望者のための具体的な文章の書き方:アウトプットの技術