kindleで自費出版やってみた。やり方や費用、向いている人を解説します
kindle自費出版やってみた、簡単でメリット多数だが人を選ぶ。
・「出版してみたいが簡単に出来る方法はないの?」
・「出版社に持ち込みは難しそうだけど電子書籍なら出版できそう」
そういった場合は「kindleで自費出版」を選ぶのもひとつの手段です。
kindleで自費出版をやってみた体験から、メリットデメリットやkindle出版に向いている人をご紹介します。
kindleの自費出版はメリットが大きく、特に簡単で費用を抑えられる点は魅力的です。
一方で出版のノウハウを得ることは難しく、成功したい場合はかなり人を選ぶことが特徴です。
そんなkindleの自費出版について、体系的に分かりやすく解説していきます。
〜目次〜
・そもそもKindleって何?
・Kindle自費出版のメリット
・Kindle自費出版のデメリット
・Kindle出版に向いている人とは?
・どうしてもkindle出版したい方におすすめしたい裏技
そもそもKindleって何?
kindleとは以下の2種類の意味があります
・Amazonが提供する「電子書籍サービス」
・Amazonが販売している「電子書籍を読む端末」
特に前者のサービスの意味でよく用いられ、
誰でも簡単に出版できるので、最近は多くの人がkindleで出版をしています。
サービスの柔軟性も高く商業出版やビジネス広告、趣味目的など幅広い活用ができます。
この記事でも電子書籍サービスのkindle出版について詳しく書いていきます。
kindle出版のメリット
Kindle出版をやってみてわかったメリットは以下の4点です。
・0円で出版ができる!
・ややこしい手続きがなく、誰でも簡単に出版ができる
・印税率が高く当たれば大きく稼げる
・レビューが得られるため読者の感想がすぐ分かる
■費用0円で出版ができる
一般的に出版は初期費用がかかるため、10万円以上のお金が必要です。
しかしkindle出版では一切費用はかかりません。
KDP(kindle direct publishing)というアカウントで出版をするのですが、このアカウントを無料で作れるためです。
もちろんAmazonの販売ページに並べることも維持費も無料ですし、販促はAmazonにお任せできます。
デザインにこだわる場合や、広告宣伝を強化する場合は、別途外注など費用がかかりますが、それでも出版初期費用無料というのは圧倒的な魅力でしょう。
■ややこしい手続きがなく、誰でも簡単に出版ができる
Kindle出版は複雑な手続きは不要で、原稿さえあれば以下の3つのステップで出版ができます。
■kindle自費出版の簡単な3STEP
①表紙を作る
②KDPに登録する
③価格を決めて申請する
①表紙を作る
まずは表紙を作成しましょう。
自分で作る場合はCanvaやepub.worksというツールが、無料かつweb上で作れるのでいいでしょう。
なおAmazonが推奨している表紙の様式は以下の通りです。
■Amazon推奨の表紙様式
・ファイル形式はJPEGとTIFF
・理想の縦横比は「1.6:1」
・1,000 × 625ピクセル以上が必須(推奨は2,560 × 1,600ピクセル)
・画像の寸法はマックス10,000 × 10,000ピクセル
・画像ファイルは50MB以下
一方でランサーズやココナラで外注するのもオススメです。
なぜなら素人が1からデザインを学ぶのは大変でクオリティも下がります。
外注すればデザイナーがすぐに作ってくれますし、表紙1枚なら費用も3,000円程度と安価です。
魅力的な表紙は読者を惹きつけますし、個人的な満足度も上がるのでおすすめです。
②KDPに登録する
原稿と表紙ができたら出版アカウントのKDPに登録します。
Amazonのアカウントがあれば誰でも登録可能で、
氏名や住所、印税用の口座といった基本情報を入力すればOKです。
登録情報も最小限で案内に従っていれば迷う心配もありません。
③価格を決めて申請する
最後に価格を決めて、原稿表紙をアップロードすれば準備完了です。
なお価格で迷うかもしれませんが100円~800円程度が無難です。
KDPの画面に従って申請手続きを行うとkindleの審査がはじまります。
審査とはいえ身構える必要はまったくありません。
Kindleは文字数制限もありませんし、形式的な部分が整っていれば問題ないので審査ハードルは非常に低いです。
参考ですが審査のポイントは以下です。
■kindleの審査ポイント(KDP公式情報より)
・エラーの特定:ファイルの破損やアップロード時にエラーが出てないか
・誤字脱字:文字と数字の間違い、句読点の間違い、文字化けはないか
・表紙の問題:表紙はあるか、また画像がぼやけたり不自然じゃないか
なお審査も半日~3日ほどで完了するので時間もかかりません。
私の場合は翌日には審査完了の通知が届きました。
■印税が高く当たれば大きく稼げる
Kindleは35%と70%の2種類の印税があります。
一般的な紙の書籍の印税は5~10%ですから、kindle印税率は非常に高く収益が得やすいと言えます。
なお印税は35%と70%を自分で選ぶことができます。
それぞれメリットがあるため希望に沿ったプランを選択しましょう。
■ 印税35%の場合
・価格150円~30,000円
・Amazon以外でも販売が可能
■ 印税70%の場合
・300円~1,500円
・KDPセレクトに登録が必要 (Amazonと独占契約を結ぶため他で販売ができなくなる)
・読まれたページ数によって収益が入る (毎月変動、相場は0.4~0.5円/1ページ)
どちらもメリットがありますが、特に希望がないうちは35%をおすすめします。
なぜなら独占契約によるデメリットが非常に大きいからです。
とくに出版初心者の方は、下手に契約をしてしまうと将来的な出版社契約の可能性を失うことになります。
■レビューが得られるため読者の感想がすぐ分かる
kindleに限らず電子書籍は読者のレビューが確認可能です。
自分の書いた書籍の感想をもらえるってとても嬉しいことですよね。
執筆のモチベーションにも繋がりますし、何より読者目線がわかるので今後の執筆に役立ちます。
web上の投稿ですので、ファンレターのようにタイムラグがあったり、紛失する可能性もありません。
コラム:kindle出版するならTwitter(X)をやるべき
kindle出版で成功している人の多くがTwitter(X)をやっています。
なぜならTwitterは読者を集めるために最適なSNSだからです。
Twitterはテキスト媒体のSNSでして書籍と非常に相性が良く、ツイートを見てファンになった人がそのままkindle出版を読んでくれるパターンが多いです。
そのためkindle出版で成功している人はTwitterをやっている確率が高くなっています。(個人的な体感ですが7~8割はやっているのではないでしょうか)
もしあなたもkindle出版を始めるのであればぜひTwitterも併せてアカウント開設してみるといいでしょう。
そして書籍の一部のフレーズをツイートして宣伝してみてもいいかもしれませんね。
何件か「いいね」がついたらリプ欄にkindleのリンクを張って集客しましょう。
kindle出版のデメリット
一方でkindle出版にはデメリットもあります。
・クオリティが下がりがちで出版のノウハウは得られない
・一般人が大きく稼ぐのはハードルが高い
・紙として手元に残らない
・紙より軽視されがちで周りから評価されにくい
■出版のノウハウは得られずクオリティが下がりがち
Kindle出版はあくまで出版する場所を提供するビジネスです。
すなわち書籍や出版のノウハウがあまりなく、書籍のクオリティが下がりがちです。
これはあなたの本が面白くないという訳ではありません。
発行元が面白さの伝え方を知らないのでクオリティが下がり失敗してしまうのです。
せっかくいい本を書いたのにもったいないですよね。
初めての出版ではどうしても「読者への伝え方」という観点が抜けがちです。
この「伝え方」は段落やページ構成などの形式的な読みやすさから、ストーリー構成など内容的な部分まで本当に多くのポイントがあります。
素人がひとりでどうにかなるものではありません。
出版社は出版&編集のプロですから本の魅力を知ったうえで、面白さが120%伝わるような書籍を作ってくれます。
また個人的な意見ですが出版する際は第三者のレビューや校正が非常に大切です。
なぜなら独力でやろうとすると、どうしても独りよがりな作品になりがちで、またミスに気付かず出版してしまうケースがあるからです。
誰でも出版できることは魅力ですが、初心者にkindle出版はおすすめできません。
逆に過去出版したことがあり十分な経験がある人には良い場所でしょう。
■初心者が大きく稼ぐのはハードルが高い
正直なところ初心者がいきなりkindle出版しても稼げる可能性は非常に低いです。
なぜなら広告宣伝のハードルが高いからです。
書籍とは商品ですから、売るための戦略と宣伝の場所が必要です。
kindle出版のみでは戦略も宣伝も弱いので、どちらも自分で考えて実施する必要があります。
もしあなたがSNSフォロワー10万人の有名人であったり、誰もが知っている芸能人なら宣伝に問題はありませんが、そうでない人がほとんどです。
Amazonも「おすすめ情報」などであなたの書籍を紹介してくれますが、ライバルが多すぎますし、よりお金を積んでくれる企業の宣伝を優先しているのが現実です。
売上については以下の記事も参考にしてみてください。
Kindle自費出版は売れないって本当?成功する5つのポイントと売上を伸ばす秘訣をご紹介!
■紙として手元に残らない
個人的にはこれが一番デメリットと感じています。
出版の醍醐味は、自分で書いた本が手に取れる形で残ることだと思っています。
初めて出版し、本が手元に届いたときのあの感動は忘れられません。
さらに自分が出版した本が書店に並んだときの感動も味わうことができません。
出版は伝える手段やビジネスですが、究極の自己満足だとも言えます。
だからこそ形として残ることは非常に大切です。
とはいえ、このあたりは個人の価値観によって異なります。
そのため、あなたが「電子に価値を感じる」「手軽に読める」「紙の書籍が嫌い」といった人であれば気にしなくても良いでしょう。
■紙より軽視されがちで周りから評価されにくい
これも先ほどのデメリットと若干重複しますが、電子の場合は周りから評価されにくい傾向にあります。
なぜならkindle出版は簡単で誰でもできるので希少価値が低く、また家族友人に送る際も形に残らないため実感されにくいからです。
また話題性に欠ける点もあります。
なぜならメディアは形になっている方が伝えやすいので、紙の書籍を話題にするからです。
そういった意味でも世間一般的に電子書籍が軽く見られていることは否めないでしょう。
もしあなたが出版を通して有名になりたい場合や、家族や友達に自慢したい場合は出版社から紙で出版することをおすすめします。
kindle出版に向いている人
以上のメリットデメリットからkindle出版には、
出版経験のある人、また宣伝するコンテンツや知名度を持っている人が適していると言えます。
なぜならkindle出版でも書籍のクオリティが落ちず、販売にも困ることがないからです。
とはいえ知名度がある人なんてごくわずかですし、SNSのフォロワー10万人超はとても大変なことです。
ではどちらも持っていない人はどうすればよいのか。
まずは出版社への持ち込みや自費出版をして、実績を作ることをおすすめします。
出版をした経験があれば独力でkindle出版した際も成功するでしょうし、何より出版における自信がつきます。
なお、持ち込みは出版社によってはハードルが高く、出版まで至らない場合もあります。
そのため当サイトでは作家のファーストステップとして自費出版をおすすめしています。
以前は100~200万円といったまとまったお金が必要でしたが、最近は10万円代からの安価なプランも出ています。
自費出版という手段を選ぼうと思ったあなたへ
出版で失敗しないためにも、まずは自費出版の流れをしっかり把握する必要があります。
その意味で、パレードブックスにて提供している「出版案内資料」は無料で入手出来て、出版のフローやコスト感を具体的にイメージできます。
「せっかく本を出すのだから、こだわって最高の本を出したい!」という方はパレードブックスの資料を持っておくべきです。
(やはり電子書籍での出版を、、、という方でも、出版のノウハウやフローを無料で学べる良い資料ですので、持っておいて損はないでしょう)
出版のノウハウを事前に学べるメリットに加え、出版社の方の考え方も知れる貴重な機会です。
資料を読み込み、万全の体制で出版に臨み作家としてデビューしましょう。
どうしてもkindleで出版したい方へ
それでもどうしてもkindleで出版したい方へ、裏技的な手法をお伝えします。
それはkindle出版代行を利用する方法です。
kindle出版の手続きは素人でもできるのに、なぜ出版代行を利用するのか?
それは一部の出版代行はマーケティングや広告活動を手伝ってくれるからです。
先ほど知名度のない方の成功は難しいと記載しましたが、出版代行を利用すれば成功の可能性が見えてきます。
とくにパブフルでは、WEBページの作成やオリジナル宣伝カードといった独自のマーケティング支援をしてくれます。
費用も19,800円〜とお手頃ですので、本気でkindle出版を考えている方は利用しないともったいないです!
以下のリンクから公式サイトが確認できます。あなたの夢を叶えるためにもぜひ見てみてくださいね。