【シーン別】本の出版関連の送付状の書き方と、例文のテンプレートまとめ
出版社へ郵送する際の送付状の書き方は?様々なシーン別にテンプレート的に使える例文をまとめました!
なかなか普段の生活で書く機会がない送付状(送り状)。
しかし誰かが本を出版した時、もしくは、自分が本を出版した際など、急に送付状を書く機会はあるものです。
■送付状が必要になる状況の例:
本の企画書を出版社に送りたい・・・
イラストレーターとしてポートフォリオを出版社に送りたい・・・
執筆した書籍を友人や関係者に送る時の送付状(挨拶状)の書き方が知りたい・・・
販促目的でメディアに本を献本する際の送付状テンプレートがほしい・・・
図書館に出版した本を贈呈したい・・・
しかし書き方が分からず、頭を悩ませている人は意外にも多いです。
そこでこの記事では、送付状の書き方と、シーン別の送付状の例文をまとめました。
参考:書店員が教える「著者自らの書店営業」。著者営業は販促活動として効果的!
一般的な送付状の書き方は?
本的にどのような送付状でも、以下の内容を最低限押さえておけば大丈夫です。
下記の内容をテンプレート的に押さえておき、ご自身で作成する送付状が下記の内容を満たしているか確認するようにしてください。
■最低限送り状に記載しておきたいポイント:
1. 送付年月日
2. 送り先(会社名/個人名)
3. あなたの名前
4. 頭語と結語(拝啓、敬具など)
5. 挨拶文(貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。など)
6. 記、以上
7. 何を送付するのか、その詳細
なお注意点として、送付状はA4サイズ1枚にしてください。
また、手書きでも問題ありませんが、PC作成品の方が良いと思います。
以下に、各シーン別の送付状の例文のテンプレートを記載しました。参考にしてください。
■送付状を送る各シーン:
シーン1:本の企画書を出版社に送る時
シーン2:イラストレーターとしてポートフォリオを出版社に送付する時
シーン3:出版した書籍を友人や関係者に送る時(挨拶状)
シーン4:メディアに本を献本する時
シーン5:図書館に本を贈呈する時
シーン1:本の企画書を出版社に送る時【送付状の例文テンプレート】
xx社 御中
拝啓 春暖の候、若葉萌える季節となりました。
別添の通り、原稿の企画書を送付させていただきます。
企画書と原稿のサンプルをお送りしておりますので、ご確認ください。
お忙しい中大変申し訳ございませんが、ご評価のほど何卒よろしくお願い致します。敬具
令和2年1月吉日
氏名
基本的に内容はシンプルで問題ありません。
見本原稿を送る際も書き方は全く同じです。
シーン2:イラストレーターとしてポートフォリオを出版社に送付する時【送付状の例文テンプレート】
xx社御中
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
架電の通り、イラストポートフォリオを送付させていただきます。
柔らかなタッチには自信があり、自賛ながら貴社のエッセイ作品にて採用検討いただけますと幸いです。
お手数となり申し訳ございませんが、ご確認のほど何卒よろしくお願い致します。敬具
令和2年1月吉日
氏名
どの分野のイラストが得意なのかも一筆、添えておくと良いと思います。
特に自信がある作品があればそれも合わせて記載するとよいでしょう。
シーン3:出版した書籍を友人や関係者に送る時【送付状の例文テンプレート】
xx様
拝啓 初春の候、初春らしい穏やかな日が続いております。
皆様お健やかにお過ごしの事と存じます。
このたび「xxx」という本を出版させていただきました。
<簡単な本の説明>
よろしければ、一読いただければ幸いです。気候の変わり目となりますので、くれぐれもご自愛ください。
略儀ながら、まずは書中をもちましてご挨拶申し上げます。敬具
令和2年1月吉日
氏名
いわゆる挨拶状ですね。
友人と言えども、送付状もとい挨拶状には形式があるので、丁寧な言葉で送るようにしましょう。
個人宛に送るときは「xx様」ですが、企業に送るときは「xx社 御中」などとしてください。
シーン4:メディアに本を献本する時【送付状の例文テンプレート】
xx社 ご担当社様
拝啓 紅葉の候、秋たけなわを迎えております。
貴社ますますご清勝のこととお喜び申し上げます。
このたび「xxx」という本を出版させていただきました。
<簡単な本の説明>
恐れながら、本書籍を同封させていただきました。
貴社メディアにて紹介の機会を賜れましたら大変幸いです。
何卒よろしくお願い致します。敬具
令和2年10月吉日
氏名
なお自費出版の書籍でも、雑誌社やテレビ局などのメディアに送付してしまって問題ありません。
自費出版ということを気にする方は多いですが、自費出版かどうかは全く関係ありません。
参考:出版社に送付する企画書の書き方と、持ち込み打診時のメールの書き方(テンプレート)
シーン5:図書館に本を贈呈する時【送付状の例文テンプレート】
xx図書館 御中
師走の候、今年も残り少なくなってきました。
貴館におかれましては、ますますご清栄のことと推察し、お喜び申し上げます。
令和1年11月に、「xxx」という本を出版致しました。
<簡単な本の説明>
出版を記念して謹呈させていただきたく、貴館の蔵書に加えていただければ幸いです。
以上、どうぞよろしくお願い致します。敬具
令和年12月吉日
氏名
なお、出版した本には国会図書館法に基づいて、国立国会図書館に納本することができます。(納本制度)
通常の図書館に納本した出版物は単なる「贈呈」となり収益にはなりませんが、国会図書館に納本制度にて納本した書籍はその費用の50%を回収することが可能です。