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社長の自伝を社長命令で自費出版したらなんだかんだ面白かったエピソード

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社長のわがままに付き合って出版をすることに・・・

私はワンマン社長経営の零細企業で働いています。

ある時、その社長が急に「俺の自伝を作る」と言い出したことがあります。

通常の会社であれば「そうですか。すごいですね。頑張ってください。応援しております」と言って終わりなのですが、弊社の場合は違います。

すぐに社内で「社長出版サポート」なる特別チームが結成されました。

まずはチームメンバーで社長が自伝に書きたい内容をヒアリング。

すると「自伝を書きたいが、その中には自分のビジネス論も書きたいし、エッセイのような文章も書きたい」ということが分かりました。

正直、非常に面倒な内容で「もう勝手にやれよ。。」と思うメンバーもいたかもしれませんが、そこはワンマン企業。

チームメンバーがヒアリング内容を分担して社長から聞き取ることになり、録音したものを書き起こして文章にすることから始めることになりました。

社長の自伝作成(わがまま)に皆が巻き込まれていった。

なお、当社は家族経営の企業なので、副社長と専務は社長の身内です。

身内とはいってもいっても会社ではお偉いさんです。

彼らも当初は本出版作業には加わらなくていいと思っていた様子だったのですが、社長の幼少期を知る副社長と専務が社長の自伝作成に参加しなくて良いはずはありません。

社長の自伝の幼少時期パートの執筆担当として、特別チームに加わることになりました。

実は、私も当初はこの特別チームとは無関係だったのですが、副社長や専務と同じで、色々と経緯があり、なんだかんだ執筆チームのメンバーになってしまったのです。

どうせやるならと自伝の書き方を勉強した。

担当になってしまった以上、私も手を抜くわけにはいきません。

自伝を上手く書くために、日経新聞の「わたしの履歴書」を10人分ほど読み込みました。

「わたしの履歴書」は非常に整理されていますので、その様な内容に仕上げれば大丈夫だろうと思っていたのですが、そこは我が社長。

当然社長は好き放題話すだけで、テーマ毎にきちんと話してはくれませんので、話した内容を書き起こし、トピックごとに整理した内容にまとめあげるという作業が発生しました。

これは正直非常に大変でした。

皆でなんとか頑張って整理した文章にした後、西日本高速印刷さんに製本を依頼しました。

自伝を出版するから社長はいつも気分が良さそうだったが、ボーナスはもらえなかった。

その際、テーマの組み立てを西日本高速印刷さんにダメ出しされてしまい、手直しが入りました。

素人で勝手に進めず、最初から西日本高速印刷さんと話をしながら作業をするべきだったと皆で大きく後悔したのが思い出深いです。

ちなみに、編集者が会社へ来てくれたり、社長が西日本高速印刷さんへ訪問したりする日は、社長の機嫌がとても良かったので、社長に折を見てボーナスを支給してくれないかと聞いてみましたが、当然却下されました。

でも、会社の他業務の重要な決済はそのタイミングで社長に依頼するようにしていました。これは毎回うまく通りました(笑)

なお、社長は本が出来てよほど嬉しかったのか、大量に本を印刷し、何と「地域の小中学校へ送付する」と言い出し、地域の学校全てに本当に5部ずつ送付してしまいました。

当社の社員が子供の授業参観時にこっそり図書館を確認したら、本当に図書室にその本があったそうです。

当然、誰も読んでいない様で、綺麗なまま本棚に眠っていたとのことでした。

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